『法師』と言えば、
群馬県みなかみの法師温泉『長寿館』も有名ですが、
石川の粟津温泉『法師』は、
ギネスブックに「世界最古の旅館」として一旦は登録されたお宿。
(注:2011年2月にその座を山梨県西山温泉『慶雲館』に明け渡しました)
その差、705年(慶雲館)と718年(法師)なので、干支一回り分プラス1年、
歴史が古いことには変わらず、
現在の『法師』ご当主はなんと46代目と…。
歴史があるということは、それだけで格が違う、というものです。。
背伸びしても届かない歴史上の風格…。
その、ずっと行ってみたかったお宿に、
ようやくお邪魔する機会に恵まれました。
以前(2015年11月)、粟津温泉総湯に立ち寄った際に、
すぐ近くにあったこの建て構えに目を奪われ。
「なんだ、あれは…?」
それ以来、気になっていたお宿。
c/iはカウンターではなく奥の畳の間で。
雪で少し白い中庭を眺めながら。
お抹茶とお茶菓子。
ここで館内説明を聞いてから、お部屋へ。
館内オブジェ。猿ってことは、干支シリーズで全部あるのかな?
通していただいたお部屋は、314翡翠のお部屋。
3人で使わせていただくには申し分ない広さ。
お部屋で一息ついてから、
さて、では、お風呂へ…♨
大浴場入り口前に、源泉あり。
温泉分析書。
代々ご当主のお名前が『法師』さん、なんですね…。
2源泉あるようですが、どちらも法師独自源泉。
ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉
源泉温度47.2度。
お風呂は…撮影禁止のため、公式サイトにて。
粟津の町はちょっとした温泉街。
お夕飯前に、街中散歩。
『黄門杉』
お宿の前にある立派な一本杉。
粟津の守り神、なのだそう。
樹齢約400年、加賀三代藩主・前田利常公のお手植えと伝えられている。昔、中納言の位にある人のことを中国風に「黄門」といったが、前田中納言が植えた杉ということで「黄門杉」と名付けられた。
明治時代に粟津が大火事に見舞われた際、この杉の前で火が止まったとか。そんなこともあって、黄門杉は粟津温泉の守り神として大切にされてきた。
以前は旅館「法師」の敷地内にあったのだが、道路拡張により道の真ん中に出てしまったのだ。交通の妨げになるからと伐採されても仕方ないような位置であるが、粟津の守り神を無くすわけにはいかない、との人々の思いが強く、今も独特の存在感で温泉街の名物となっている。
(引用元)【まるごと・こまつ・旅ナビ】黄門杉
さて、この日のプランはちょっとお値打ちプラン。
【身体と心整う/湯治滞在】
お部屋で気軽に和食弁当&牛ロースしゃぶしゃぶ鍋付《セルフサービス》<GoTo割引対象>
そう、セルフサービス。
お時間になったら、決められた場所へお膳を取りに行って、
食べ終わったらお膳を返しに行く。
お部屋でテーブルに並べたら、結構豪勢な感じに✨
あ、ちゃんと『黄門杉』も絵に描かれている!
確かこのプラン、おひとり税込みで11,000円くらいだったような。。
このお値段で、『法師』に泊まれるとは思ってなかったので、
嬉しい誤算。
翌朝。
ほんのり雪景色。
朝ごはんも漏れなく、昨日と同じ所へ引き取りに行って、
いただいたらまた元に戻しに行くルール。
プラン名には「湯治滞在」と書いてはあるものの、
お料理がこんなに豪華だったら湯治プランとは言えないなぁ(笑)
c/iは10時。
時間まで、玄関前の赤いどうだんつつじと雪景色を愛でる。
入口玄関のこの立派なロビーを見上げていたら、
お宿の方がこの案内書きをくださいました◎
大西良慶氏の103歳のときの作品。
長生きの秘訣。
一.よく食べる(=おいしくいただく)。
二.よく眠る(=寝る前には必ず仏様と対話する日記を書き、心を落ち着け就寝)。
三.よく働く(=仏様の行いをすること、人様のために尽くしなさい)。
大西良慶氏は、107歳で天寿を全うされたそうです。
そうそう、もうひとつ、お宿の方から教えていただいたことが。
昔は、ここ(正面向かって左手)が、湯屋だったと。
湯小屋の湯抜きっぽいのがあったので、そうかな?と思っていましたが、
当たりました^^
北陸はなんだか、雪模様がよく似合いますね。
(2020年12月訪問)
<温泉分析書>
<館内案内図>
#法師 #粟津温泉 #北陸最古の温泉 #福井県の温泉 #四十六代目
<おまけ>法師つながりで…『長寿館』の過去絵日記も♨