東京から、1時間半で行ける名湯地、箱根。
この日は、ロマンスカーVSEのボックス席(サルーン席)を予約して。
3ボックスしかないため、ロマンスカー最前列と合わせて人気のシートなのだけど、
乗車券・特急券のほかに追加料金がかかるようになってから、
そんなにみなさん予約しないのかな…?
定員4名のところ、今回はゆったり2名で利用。
新宿駅構内の駅弁屋さんで購入した、名物弁当を広げ、
乗車時間=ランチタイムだとちょうどいいお時間に。
左:国技館やきとり弁当/右:平泉うにごはん弁当
箱根湯本駅に到着したあとは、向いの番線の箱根登山鉄道に乗り換え。
この日は強羅まで。
なぜなら気になるお宿があったから。
Googleマップ上で見つけた『強羅花壇』のお隣に『強羅 環翠楼』の文字。
「かんすいろう…?」
あの環翠楼とおんなじ漢字表記。
でも、今までノーチェック♨
強羅駅から徒歩3分ほどでたどり着いた『強羅 環翠楼』は、
なんとも素敵な雰囲気を醸し出している佇まい。
そして、チョイスしたお部屋がまた良かった…
「桜」のお部屋。
今風に言えば、メゾネットみたいな造りになっていて、
お二階に、炊事場と居間。
廊下からは、広大な敷地内のお庭も見え。
いいなぁ、こういう造り。
まるで、鹿児島・妙見の『おりはし旅館』本館2階の気に入ってたお部屋みたい。
お茶菓子は、箱根銘菓『湯もち』
ぽわん、とちょうどよい大きさ(小ささ?)のお餅。
1階には… 「桜のお客様専用」の…
お風呂!
いやもう、タマラナイ造りです♨
湯舟のなかにある給湯口からは、ぼこっぼこぼこっ!と絶えず湯が沸きだし。
2階のお部屋と、1階のこのお風呂があれば、もう言うことなし… 籠れます◎
…と言い切りたいのは山々ですが、やはり歴史ある館内を散策してこよう…♨
離れのほうに出ると…
あれはたぶん、はなれの湯小屋かな。
山躑躅のこの、赤とも朱色とも言えない色、イイ色です◎
奥まで歩くと、男女別貸切風呂が。
確かここが別源泉とおっしゃっていた気が。
再び、館内。
「ごうら温泉第一号! 庭内に噴出!!」
本館内風呂は、可愛らしいひょうたん型の湯舟。
奥の小さい楕円は、浅くなっており、恐らくお子様用?
お夕食は食事処にて。
お飲み物のメニュー。
日本酒に、何故か『秀よし』『高清水』など、秋田のお酒があったので、
おや?と思いお聞きしたところ、確か女将さんが秋田の方でその由縁だとか。
『秀よし』も『高清水』も美味しいのはわかっているけど、
ここは地酒『箱根街道』を一合オーダー。
お部屋へ戻ったら、お布団が敷いてあり、
階下の桜のお部屋専用のお風呂に浸かり、就寝…。
翌朝。
朝食も夕べと同じ食事処にて。
本館内風呂が男女入れ替えになり、最後に浸かりに行ったら…
なんと、あのひょうたん型のお風呂とまた違った正統派の四角湯舟。
塔ノ沢環翠楼と強羅環翠楼は、本家と分家の関係、と文献に。
成程。
確かに塔ノ沢の環翠楼は知名度も高いけど、
強羅の環翠楼のこの趣も見過ごせないものがありますよ!?
大涌谷の引き湯だけだった当時、
庭内から癖のない湯水が湧き出て、
石鹸の泡が立つ、タオルが黄色くならないこの強羅第一号源泉は、
さぞかし重宝されたことでしょう♨
強羅が大涌谷からの引き湯だけ、と言われていたのをそのまま思い込んでたけど、
その概念を改めないと。
『強羅 環翠楼』、いいお宿、いいお湯でした♨
(2021/6宿泊)
<温泉分析書>環の湯、翠の湯
源泉名:宮城野第115号 泉質:アルカリ性単純温泉 源泉温度:47.9度 pH:8.8
溶存物質:464mg/kg 加水なし/加温あり/循環なし/消毒なし
<温泉分析書>本館内風呂、桜の部屋専用風呂
源泉名:宮城野第33、115号混合 泉質:アルカリ性単純温泉 源泉温度:46.2度
pH:8.4 溶存物質:219mg/kg 加水なし/加温あり/循環なし/消毒なし
<館内案内図>
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