翌日に、奥飛騨温泉郷へ行く予定が先にあり、
それに合わせて、どこか一泊…
そう思って『日本秘湯を守る会』の御宿一覧を眺めていたところ…
目についたのがこちら、『釜沼温泉 大喜泉（だいきせん）』
ＨＰを見たらば、なにやら若い方が頑張ってやってらっしゃる感じ…？
（今のＨＰはより洗練された感じに変わってます）
ひとり泊もOKのようなので、公共機関で向かえることを確認して、
迷わずポチっと。
バスタ新宿から高速バスに乗り込み、爆睡すること約4時間、
目覚めたらそこは木曽福島駅。
木曽福島駅前。
整備されていて町並みがキレイ。済んだ青空もキレイ。
御宿から送迎をお願いしていたので、お迎えに来ていただき、
乗り込むこと約10分。
到着。『釜沼温泉 大喜泉』
扉を開けて中に入ると…
広々清潔感のあるロビー。
午後の陽も射してとてもすがすがしい。
フロントで手続きを済ませ、
お部屋はこちら、11号室。
6畳一間、おひとりさま仕様。
共用部分もキレイ。
ここは先ほどのロビー。
実はここに、源泉（飲用）が置いてあります。
ここの泉質は、含二酸化炭素泉。
注いだ傍から、炭酸の泡がグラスに付きます！
ひとくち。
お味は、ちょい鉄錆感アリ。
お風呂は男女別1つずつ。
縦に長めの配置。
奥が加温、手前が源泉浴槽。
源泉温度は11度くらいだけど、ぬるまったのか源泉浴槽は25度ほどあり、
ちょうどぬる湯状態…♨
これは、寝る、間違いなく(笑)
よく見たら、表面にカルシウムの膜…
これは…冬期間の早朝とか、パリパリな膜、張るんじゃない？
文献をたどっていくと、
どうやらおじいさんの跡をお孫さんが継いで経営なさっているみたい。
いにしえから続く名湯の療養泉を、
こうやって若い方がちゃんと引き継いで、経営してくださるってのは、
温泉好きからして、本当にありがたい…♨
暑さもぬるむ夕暮れ時、お散歩に外へ出てみる。
薪が…たくさん。源泉、薪で燃やしてるのかな…？
『日本秘湯を守る会』の提灯も、ぼんやり灯る夕暮れ時。
お夕飯は一番遅めで18時半から。
乾杯用のビールをいただきながら、
お品書きをチェック…
うーん、このお料理の感じは…
日本酒でしょう！ ということで、
ちゃんとメニューに「木曽の特別純米酒飲み比べ三種セット」1,000円を発見❣
七笑（ななわらい）、木曽路（きそじ）、中乗（なかのり）さん
こんなくらいのサイズと、飲み比べセット感が大好き💕
ちまちまとお料理をいただきながら、
こうなると（毎度のごとく）ひとり宴会2時間コース(笑)
美味しい地酒をいただきながら、美味しいお料理をつまむ…。
嗚呼、シアワセ🎶
◆辛子味噌ズッキーニの卵黄乗せ
◆アマゴの塩焼き
◆とうもろこしとズッキーニかき揚げ／山茶茸天ぷら／梅干し天ぷら
◆お蕎麦、長野だもの。
◆信州豚と信州茸の甘味噌焼き
ご飯も美味しかった…
お夕飯をゆったりいただき満足～なところに、
ロビーにはなんと…！？ お湯を入れれば即席味噌汁の器と、
お夜食用のおにぎりが…！
お茶のセットもある…。
こ、心憎いサービス…🍙🍙🍙
おなじロビー内に飲み物も売っていて、
ビールもこんな一口サイズまであるのが嬉しい💕
「風呂あがりの一杯！」
飲み物表にいただいた個数を書いておき、c/oのときに一緒に精算するシステム。
「飲み物1つにつきお菓子袋1つサービス」と書いてあった茶封筒、
中にはこんな可愛らしいおつまみが。
たかがおつまみ、されどおつまみ、その気配りが旅人には嬉しいもの◎
ぐっすり眠った翌朝は、
朝8時に朝ごはん。
c/oギリギリまで、希少泉・二酸化炭素泉を楽しみましょう♨
大喜泉さんのスタンプはこの緑色の。
帰り際、また木曽福島駅まで送迎していただく道中、
おじいさまの跡を継いだ、というご本人、田口雄太さんのお話を伺いながら。
何よりもまず、
この貴重な温泉を守り、温泉宿をやっていこう！と思ってくださったことに拍手…！
例えていうなら…
『温泉若手の会』メンバーの若者が、そのままお宿を経営なさっているような感じで、
思わず応援したくなっちゃうほどなんですよね🤗
跡を継ぐと決められたのは20代後半。
「ほかの宿のことが分からないんですよね～」とおっしゃったけど、
充分、ほかの宿にないイイこと、たくさんやってますよ、大喜泉さん。
最近は、「1日7組までの宿」を打ち出し、
更にサウナも新設した模様。
源泉11度のシュワシュワ泉なら、サウナ－も喜びそうですね！？
いろいろ試行錯誤しながら、あれこれ。
まだまだ変わっていくかな～？
彼らの頑張りにエールを送りたい。
頑張って！ 絶対またうかがいますよ😉
（2023/8宿泊）
さて、木曽福島駅まで送っていただいたあとは、一路松本駅まで。
そして、松本駅からはバスで奥飛騨温泉郷まで…
ちょっと長い移動になりますね(笑)
＜館内案内図＞
＜お夕食時の飲み物メニュー＞
＜温泉分析書＞
源泉名：釜沼温泉
泉質：含二酸化炭素ーカルシウム・マグネシウムー炭酸水素塩冷鉱泉
源泉温度：11.1度 pH：6.12 成分総計：2,468mg/kg
加水なし／加温あり／循環あり／消毒なし
お持ち帰り用の源泉が汲んで置いてありました♨
