** Season's Greetings ** 湯楽粋笑

季節のご挨拶:温泉と日本酒、全国各地のたのしいことや美味しいもの、いろいろ。

時の宿すみれ*山形県米沢市湯の沢温泉

シートも設備も快適な車両の山形新幹線に乗り込み、目指すは一路、山形県

東北新幹線と一緒につながって北上し、連結を解除されるまでの間に、
ずっといいお天気だったのが那須塩原あたりで空模様が変わります。

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山を越えないのに、雪景色に変わるというのも、また面白いものですね・・・
(いつも、「トンネルを抜けたらそこは雪国だった~」系でしか知らないもので・・・)

たどり着いた米沢駅、新潟の上越同様、こちらも上杉家縁の地でもあります。
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駅からお宿の送迎車に揺られ15分ほど。
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お宿に到着です。

『時の宿すみれ』
実は、温泉的には知名度は高くないところ。
だけどそれ以上にこのお宿を有名にしたのは、
米沢牛づくしのお宿自慢のお料理がいただけること!

大正12年創業の米沢牛専門店『黄木(おうぎ)』が系列会社にある関係で、
そのウルトラ級の技が成り立つのだそうです。

あ、そうそう、
最初に大事なお断りを・・・。

こちらのお宿、「おふたりさま専用」のお宿です。
おひとりさまや三名以上のお客さまは受けておりません。

ご夫婦、恋人同士、友人同士、親子、
あらゆる大切な「おふたり」に「特別な時間」を過ごしていただくための計らいです。

だからかな・・・
私より一足も二足も先に行った新潟の両親(それも二度も!)も、
「とても寛げた! 良かったよ」と大絶賛だったし、
もちろん、実際に私も泊まってみて、本当にゆっくりできた・・・。

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お部屋にはテレビも時計もありません。
(普段テレビを見ない私には、普段どおりの日常なのですが・・・)

大きな窓から見えるのは、ただ、雪景色だけ・・・
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時折、向こうの陸橋の上に、山形新幹線が走っていくのが見えます。(ちょこっとだけ姿が映ってます)

そして雪見風呂。
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こじんまりしているおかげでいつも湯は新鮮で、泉質(単純温泉)以上にしっかりした感じでしたし、
また、源泉温度が26度のため、加温の掛け流し。

源泉掛け流しほど有難いものはないですが、寒い時には、調整された心地良い湯温が快適でたまりません。
なんだか本当に雪見風呂として最高な気分・・・。

2つある貸切露天のほかに、男女別大浴場も。
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     「森と風の湯」 緑の風薫る季節にはテラスも気持ちいいでしょうね。。

寛げた理由のひとつに、これもあるかな、
館内着は作務衣でした。バスタオルもたっぷり二枚ずつ。

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あとほかには、密かに嬉しかったのはこれ、
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          ワイングラスまで冷蔵庫で冷やしていてくれること!

ここまでやってくださるお宿ってなかなかないんですよね。

実はこちらのお宿、お飲み物にもこだわってくださっていて、
専用の酒蔵があり、そこでお客さまが自由に飲み物をチョイス出来るのです。
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     土地の銘柄高畠ワイナリー、大好きなスパークリング『嘉(yoshi)』もラインナップ

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     日本酒はこちらもまた地酒の『雅山流(がざんりゅう)』
     ほかの地酒では、『亀粋(きっすい)』『東の麓(龍×4つ)』『富久鶴九郎左衛門』『日本響』などなど

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     そういえば、この『裏・雅山流』が美味しかった♥

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もちろんほかにも、洋酒、ワイン、シャンパーニュ
日本酒・焼酎、地酒豊富に取り揃えてらっしゃいます。

さて、楽しみなお夕食は、お食事処「すみれ庵」でいただきます。
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メインにステーキを選んだ方はカウンターへ、
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     (白くビニールに包まれているのが、米沢牛たちです♥)

しゃぶしゃぶ、すき焼きをそれぞれ選んだ方は個室の椅子席へご案内されます。
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乾杯用に選んでおいてくれた、にこちゃんマークのコルクが可愛い
「サンテノ・ピノシャルドネ スプマンテ」(スプマンテ=イタリアのスパークリングです)
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最近発見したのですが・・・
泡モノを撮るときは絶対フラッシュたいたほうが綺麗なんですよね、温泉もしかり。。

さていよいよここからが極上の米沢牛のオンパレードです♥
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     「いちぼとじゃがいもクレープ巻き」ほか   お箸の柄が可愛らしい♥ 後ろは「湯引きのお刺身」
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     「外バラベーコンと冬野菜のスープ」    「ほほ肉のりんご酢煮込み」
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  「大とろにぎりと真しんの軽いあぶり寿司」
すみません、つい追加注文を・・・(右の米沢牛にぎり4貫は別注文です^^;)
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     「とも三角のすみれ漬焼き」        「米沢野菜の酢味噌和え」
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                          「米沢の冷汁」
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     「サーロインのすき焼き」           
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          私、美味しいお肉はすき焼きでいただくのが一番と思ってるのですがいかがでしょ?

メニューはこちら↓
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そうそう、最後のデザートはロビーにて。
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          実はこの日は誕生日で・・・^^; デザートプレートもお祝い仕様にしてくださいました*^^*

この右手にグランドピアノがあって、
1時間ほど、生ピアノで演奏をしてくださいました。
雪降る世界とピアノの調べ・・・ なんともいえぬ寛ぎのひと時です。

★〔動画〕雪の調べ@時の宿すみれ→こちら
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     ピアノ演奏が終わると、『時の宿すみれ』の夜は、降る雪と共に静かに更けていきます。。




眩しい朝の雪景色と、朝ごはん。

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                       朝ごはんがこれまたステキ☆

朝風呂も思う存分楽しんで、出発のとき。
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まだお若い女将さん(父に言わせると「お前とおんなじくらいだ」とか)が、
私たちふたりの写真を撮ってくださったのですが、それがまた素晴らしい雪景色と表情で!
(あ、恥ずかしいのでここでは公開しません(^^ゞ)

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本当にゆったり満足させていただいた寛ぎのお宿でした。
『時の宿すみれ』、ぜひまた近いうちに、今度は春か秋に、来てみたいです。


(2011.1.7訪問です)
雰囲気★★★★
お風呂★★★   源泉温度26度 泉質:単純温泉 pH:7.5 溶存物質407.1mg/kg 加温掛け流し
お食事★★★★★ お宿名物の米沢牛づくしのお料理
お値段★★★★  21,000円 茶室風の「あずま」のお部屋宿泊
総 合★★★★

すみれの由来
時は昭和初期、当時まだ珍しかったタクシーが、米沢の町を走りました。
愛車フォードV8を駆るのは東北初の女性ドライバー黄木ハル、黄木肉店の看板娘です。
その名もすみれタクシー、時の話題を独占しました。
昭和55年、歴史ある湯の沢温泉に宿を開業した黄木林次郎(そういえば源泉名が「林次郎源泉」)は
宿に、「すみれ荘」と名づけ、三代目黄木綾子が「時の宿すみれ」と改称いたしました。
(お宿のリーフレットより)


(補足コメント)
*部屋数は全部で10あり、全部しつらえが違います。
*アロマサロン「ゆりかご」(女性のみ利用可)を併設しています。
米沢牛づくしのお料理は、正直くどいかな?と思いましたが、
 飽きることなくすべて美味しくいただきました◎ 
 温泉宿というよりは、オーベルジュ、と言ったほうが正確かもしれません。
*塩素消毒ありですが、露天風呂ではまったく気になりませんでした。


(分析表)
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