温泉ソムリエのメルマガからのピックアップです^^
(勉強がてら備忘録として記載します)
(勉強がてら備忘録として記載します)
平成26年7月1日に変わった、温泉の新適応症を紹介するコーナーです。
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■含よう素泉の新泉質別適応症
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★含よう素泉の効果は?
「含よう素泉」は今回の鉱泉分析法指針で加わった(復活した)泉質です。
よう化物イオンが「10mg/kg以上」が規定値です。
よう素は活性度の高い元素で、その強い酸化力で殺菌作用を発揮します。
うがい薬や傷薬でもお馴染みですね。
体内では甲状腺ホルモンの主要な成分で、大変重要な働きをします。
皮膚や髪の更新を早めて美しくし、コレステロールを下げ、
動脈硬化の予防にも効果のある成分です。
ただし、よう素を過剰に摂取すると甲状腺肥大を起こす事があります。
よう素の摂取は全身の過剰な代謝や激しい動悸を引き起こして命に関わる危険もあります。
日本人は海藻や魚を食べる機会が多いため十分なヨウ素を摂取していますが、
欧米では十分な量が摂取できない地域が多いため、飲料や食品への添加が一般的に行われています。
このため、輸入食品が国内市場に流れるようになると、
日本国内でも、よう素の過剰摂取による障害が認識され始めます。
大きな効果が期待できるのが、よう化物泉(含よう素泉)です。
適応症としては飲用で高コレステロール血症のみが挙げられていますが、
海藻や魚が大嫌いというヨウ素不足の人にとっては、
脱毛や慢性皮膚病の改善にも効果があるかもしれません。
しかしこれを適応症として記載すると、素人判断で過剰に飲泉し、
障害や事故を引き起こす可能性もあるため、適応症が絞られているのかもしれませんね。
●浴用の適応症
なし
●飲用の適応症
高コレステロール血症
●含よう素泉の主な温泉地
大手町温泉(東京都)、西方の湯(新潟県)
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■放射能泉の新泉質別適応症
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★放射能泉の効果は?
平成26年7月1日に温泉の適応症が変わったので、新適応症を紹介する
コーナーです。
放射能というと怖いイメージがありますが、温泉ではどれだけ多く含まれていても、
半減期が3.82日と大変短いので、わかりやすく言うと、
「体に良いことだけしてすぐに消えていく放射線物質(の量)を持つ泉質」です。
入浴の適応症に「など」がつくことから、まだ解明されていない色々な効果があると
考えられます。
入浴による効果も期待できますが、「吸引」がもっとも効果的と言われています。
●浴用の適応症
●飲用の適応症
なし
●放射能泉の主な温泉地
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■炭酸水塩泉の新泉質別適応症
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★代表的な「美肌の湯」の炭酸水素塩泉の効果は?
平成26年7月1日に温泉の適応症が変わったので、新適応症を紹介する
コーナーです。
典型的な「美人の湯」の「ナトリウムー炭酸水素塩泉」は、
以前は「重曹泉」と呼ばれていました。
重曹の成分による「ルツルツ&美白効果」です。
炭酸水素塩泉の新適応症は下記の通りです。
●浴用の適応症
きりきず、末梢循環障害、 冷え性、皮膚乾燥症
●飲用の適応症
●炭酸水素塩泉の主な温泉地
星野温泉(長野県)、小谷温泉(長野県)、白峰温泉(石川県)、
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■硫酸塩泉の新泉質別適応症
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★硫酸塩泉の効果は?
平成26年7月1日に温泉の適応症が変わったので、新適応症を紹介する
コーナーです。
「傷の湯」と言われるように、切り傷に大変効果的です。
「三大美人泉質」の一つで、肌に潤いを与えてくれます。
●浴用の適応症
●飲用の適応症
胆道系機能障害、高コレステロール血症、便秘
●硫酸塩泉の主な温泉地
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■塩化物泉の新泉質別適応症
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★「温まりの湯」「熱の湯」の塩化物泉の効果は?
平成26年7月1日に温泉の適応症が変わったので、新適応症を紹介する
コーナーです。
塩化物泉は塩の成分が体を覆ってくれるため、体から熱が逃げにくく、
昔から「熱の湯」を呼ばれてきました。
温泉ソムリエとしては、もう少しわかりやすく「温まりの湯」と言って
おります。
塩化物泉の新適応症は下記の通りです。
●浴用の適応症
●飲用の適応症
萎縮性胃炎、便秘
●塩化物泉の主な温泉地
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■二酸化炭素泉の新泉質別適応症
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★二酸化炭素泉の効果は?
平成26年7月1日に温泉の適応症が変わったので、新適応症を紹介する
コーナーです。
ぬるくても血行がよくなるので、心臓に負担をかけにくく、
「心臓の湯」と呼ばれています。
●浴用の適応症
きりきず、末梢循環障害、 冷え性、自律神経不安定症
●飲用の適応症
胃腸機能低下
●二酸化炭素泉の主な温泉地
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■酸性泉の新泉質別適応症
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★酸性泉の効果は?
平成26年7月1日に温泉の適応症が変わったので、新適応症を紹介する
コーナーです。
酸性泉は刺激が強い温泉です。
pH値が低くなるほどピリピリ感が強くなります。
殺菌効果が高いので、皮膚病に有効な温泉です。
●浴用の適応症
アトピー性皮膚炎、尋常性 乾癬、耐糖能異常(糖尿病)、 表皮化膿症
●飲用の適応症
なし
●酸性泉の主な温泉地
明礬温泉(大分県)
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■含鉄泉の新泉質別適応症
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★含鉄泉の効果は?
平成26年7月1日に温泉の適応症が変わったので、新適応症を紹介する
コーナーです。
含鉄泉は茶褐色になる「濁り湯」です。
今までは浴用の適応症に「月経障害」がありましたが、7月1日の改定で、
浴用の適応症はなくなりました。
でも、大変よく温まる泉質ですから、入浴の効果はありと言えます。
●浴用の適応症
なし
●飲用の適応症
鉄欠乏性貧血
●含鉄泉の主な温泉地
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■硫黄泉の新泉質別適応症
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★硫黄泉の効果は?
平成26年7月1日に温泉の適応症が変わったので、新適応症を紹介する
コーナーです。
「ゆで卵が腐ったような臭いがする温泉」なんて言い方をされることが
多いのが硫黄泉・・・アノ独特の臭いは硫化水素臭です
この独特の臭い故に、もっとも温泉らしい温泉と思っている方も多いことでしょう。
乳白色や鮮やかなエメラルドグリーンになることもあり、五感で楽しめます。
典型的な「美肌の湯」であるとともに、「皮膚病の湯」「傷の湯」でもあります。
●浴用の適応症
●飲用の適応症
耐糖能異常(糖尿病)、 高コレステロール血症
●硫黄泉の主な温泉地
五色温泉(長野県)、七味温泉(長野県)、山田温泉(長野県)、
吹上温泉(鹿児島県)、紫尾温泉(鹿児島県)