小暑を過ぎたあたりの文月の土曜日、
雨降りの都内を抜けて、少々埼玉まで。
梅雨も明けていないので、
夏のような、夏でないような。
車で1時間、都内を離れただけなのに、
なんだ、この鬱蒼とした感と、清々しさ…
看板のある角を左に折れるてくだると、
そこに、『旅館とき川』。
ここは、日帰りのみ昼2組、夜2組、
一日あたり合計4組しか取らないお宿。
昼の部のc/iは11時から。
あまりに高速も順調すぎて、少し早く着いてしまったけど、
のんびりこの自然を楽しむには、ちょうどいい◎
思い思い時を過ごしていると、そのうち、
「どうぞ」と、和服を召した方が中へいざなう。
頭上の看板は、「柚子」。
玄関には、七夕の名残り。
お部屋とお風呂がふたつずつ、
今回は、手前の方のお部屋へ。
通常は2~4名様仕様のお部屋。
(おひとりさまは、平日の夜の利用の時のみ可)
まずは柚子羊羹と、お抹茶が。
おしぼりのこの色も、柚子を意識されてのこと。
押し花の団扇。
女性の方に、色浴衣。
「どれでもお好きなものをお召しになってください」
「最近の人気は、猫柄ですかね~」の言葉に惹かれ、
ピンクの猫を。
こういう時は、普段着なさそうな色を着て冒険するのが楽しい。
男性陣にも、選べる柄浴衣がありました。
男性向けのサービスで、選べる浴衣って、初めてここでお目にかかりました…
浴室(貸切の家族風呂)は、廊下を挟んでお向かいに。
アメニティが…凝ってますね。。
この和服のぽち袋みたいなのは、シャンプー&リンス。
ビューティ温泉ソムリエにも出てきた、
温泉水を浸すためのパックまで完備。
廊下に分析書が飾られてましたが、
ここは実は温泉好き(温泉マニア(笑))には、お湯的には超有名なところ。
pH11.3をたたき出す、高アルカリ温泉なのです。
さすがのやはりなつるつる感!
源泉温度が約15度。
源泉かけ流しに拘り、加水・循環・消毒なし。
源泉かけ流しに拘り、加水・循環・消毒なし。
源泉が冷たいため、それを加温して掛け流してくださっています。
なんと贅沢なこと…!
11時にお部屋に入って、一風呂浴びて、15時までの滞在。
12時半から、昼食を出していただくことに。
これまた、柚子をテーマにした色使いで統一。
「柚子湯」にも代表されるように、
柚子と言えば冬な雰囲気でしたが、夏に柚子。
見てください…! この柚子づくしなお献立。
文月の柚子薬膳料理。
ゆずワイン
ゆず豆腐
とき川まんじゅう
なすの揚げびたし
かぼちゃの含め煮
茶碗蒸し
ゆず小鉢
岩魚の塩焼き
わかめと胡瓜の甘酢和え
山芋のふわふわ揚げ
薬膳ごはん
お吸い物
香の物
デザート
まずは…
運転手のMさんごめんなさい、と言うことで、
お昼から地酒を。
意外と…お酒のメニューは豊富。
さて、お料理にお話を戻しましょう~
正直…お風呂メインだったので、
お料理はそんなに期待していなかったのです。
でも…!
このお茄子。
この夏一番の美味しさでした。。
南瓜、椎茸、インゲン、ニンジン…
いずれも丁寧に煮込んであり。
この「とき川まんじゅう」は甘くない!
山芋とブルーベリーの色付けで、なんというか…上品な美味しさ!
あまりにお料理が美味しすぎて、
(ボリュームもあって^^;)
利き酒セットにまで手が伸びることに…
山芋ふわふわ揚げ、桜エビを散らしています。
わかめと胡瓜の甘酢和え
食べちゃうのを忘れちゃいそうだった茶碗蒸し。
最後は、ご飯とお吸い物。
嫌味なく少量、あわ・きび・ひえが混じるご飯。
デザートに、西瓜とサクランボと柚子シャーベット。
最後は暖かい柚子茶と柚子ソーダ、柚子寒天。
…本当に柚子づくし!
今回は、素敵なおじさまふたりと、お姉様ひとりと、私の合計4名で。
おじさまもお姉様も、いたく気に入ったご様子◎
最後、この暖簾をくぐって出ていくのが、名残惜しいくらいでしたもの。
『旅館とき川』
都内で時間なく、それでもゆっくりしたい、美味しいもの食べたい、
日常から脱出したい!と思われている方々には、うってつけのスポットかと。
4時間、温泉を貸し切る贅沢と、
美味しいお料理をゆったりいただく贅沢。
お薦めです^^
【旅館とき川HP】→http://www.tokigawa.net/
(2016.7訪問です)
雰囲気★★★★
お風呂★★★ 源泉温度約15度 pH11.5 成分総計 219mg/kg
お食事★★★★ 柚子懐石
お値段★★★★ 7,800円(一食付き、お部屋利用、貸切風呂付き)
総 合★★★★
(分析書)