『長谷川栄雅(はせがわえいが)』、
それは『ヤヱガキ酒造』を最初に形作った創業者の名前、
と言えばわかりやすいのかも。
現社長の長谷川雄介氏が十五代目ということから、
初代から既に350余年も経ている老舗蔵元、それが『ヤヱガキ酒造』さん。
当時、長谷川栄雅氏は古歌にちなみ酒銘を「八重墻(やゑがき)」と。
ヤヱガキもちょっと難しいって思っていたけど、漢字にするともっとムズカシイ…
そんな歴史ある蔵元さんの、最高の米・水・技術を持って作り上げたお酒の名を、
その創業者にちなんで『長谷川栄雅(はせがわえいが)』と命名。
その貴重なお酒が、ここ、六本木でいただける、
それも完全予約(一見お断り、紹介制)・完全個室の限られた空間にて。
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神無月のとある日、暑くもなく寒くもなくちょうどよい気候の夕方17時に、
私はこの暖簾の前に。
(引用元)『長谷川栄雅』サイト
ご縁あってハニー山田さんがお声掛けしてくださり、
この日はヤエガキさんグループのお二方とご一緒させていただくことに。
乃木坂駅を降り、国立美術館の中を通り
(懐かしい…『ひらまつ』の初回株主の宴に出た以来…)、
敷地内を通り、公道を右手のほうに。
風に揺れる暖簾、
そしてその前にお待ちくださっている紳士のみなさま3名様。
「お待たせいたしました、本日はよろしくお願いいたします。」とご挨拶を述べ。
店内へどうぞ、と
ひんやり空調の効いた空間で、
長谷川栄雅のディスプレイや投影される画像を楽しみ、
器を目で楽しみ、
和テイストのお洋服も楽しみ。
聞けば先の東京オリンピックの閉会式を彩った衣装を作られたデザイナーのものだ、と
17時半、お時間になり奥の間へ。
…なんと静謐なる空間。。
お座布団が4つ、手前に小さな台座。
奥には本日活けたばかりという立派な花瓶。
大谷さんのナビゲートにて、静かに厳かにスタートした”日本酒体験"…
まずは5つの酒器に、5つの日本酒を、
大谷さんの美しい語りと共に、手のひらに。
『長谷川』と『栄雅』と銘柄名を分けていらっしゃる。
分けていらっしゃる理由は、まずは『長谷川』を、そして次に『栄雅』を、
ということなのかしら…。(お値段設定からも)
そして、それぞれのお酒にあうお料理を、今回は『銀座和郷』の小澤敬シェフが監修。
◆秋刀魚と焼き茄子
◆柿の白和え
◆鰆焼霜 香味油 ハスイモ
◆銀杏飯蒸し いくら 柚子
◆松茸すり流し
本当は5種だったお料理、もうひとつカナッペ的なもの…?
お品書きに書いてあるだろう…と思ってメモをしなかったら、
ほら、このとおり…(案の定失念…)
◆お吸い物
約一時間の日本酒体験コース。
四季折々でお食事も変わるとのこと、
今の冬の酒の肴は2023年12月から2024年2月末までの予定。
これは…日本文化に興味がある方なら、
海外の方なら特にたまらない貴重な体験になるか、と。
海外の方だけならず、
日本の方でもおひとりで季節ごとにお見えになる方もいらっしゃるのだと…
私たちがこの酒で本当に届けたいものは、「至高の旨さ」だけではない。
日本の美しさや豊かさに触れる、特別な喜びと体験である。
有難いことに、次に予約を取ってもよい、ということに…
(会員登録をさせていただきました…)
またあの大谷さんの美しい語りと、あの日本酒体験をしに行きたくなりました。
いちにち3組まで、1組4名まで、おひとりあたり税込み11,000円、
前日18時までの要予約。
さて、次はいつあの暖簾をくぐりましょうか…。
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ご案内くださったY様、H様、そしてご縁をつないでくださったハニー山田さん、
大変にお世話になりました、ありがとうございました🙇♀️