久しぶりに、と言うか、初めて、究極の温泉宿の過ごし方を実践したような気がします。
『おりはし旅館』は、秘湯の本の一番最後のほうに載っている、西から数えて三番目のお宿です。
創業は明治十二年、最近『雅叙苑』や『石原荘』『天空の森』で有名になった
鹿児島の妙見(みょうけん)温泉で一番古いお宿だとか。
離れもふたつほどあるのですが、今回は築百年は有に経っている「本館」に泊まりました(画像二枚目)。
この「本館」、おばあちゃんちのように横にだだっ広いのに、お客は隅と隅、二部屋しか泊めません。
真ん中はいくら空いていても空室のまま。
ふすまで仕切られているので、隣の音がしたら落ち着かないだろう、と言う女将さんの気遣いです。
日当たりもよい一番奥の部屋にとおして貰ったのが午後2時過ぎ。
燦々と差し込む暖かな陽の光と緑に、なんとも言えない清々しさを感じました。
おまけに鼻をくすぐる金木犀の香り・・・ あちこちで可憐なオレンジの花をつけていました。
今回は、普段読めなかった本を7冊くらい持って行き、
写真向こうに見える籐の椅子に腰掛け、ちょうどよい風を受けながらのんびりと読書・・・
(鹿児島の最低気温が東京の最高気温。今時期鹿児島は日中29度まで上がります)
おまけに妙見で唯一秘湯を守る会のお宿なので、お風呂は豊富!
露天風呂(一枚目画像)、キズ湯(33度)、竹の湯、梅の湯、内湯・・・
潤沢で掛け流しの素晴らしい温泉でした。
妙見の特徴で、この辺の温泉はみな、こんな緑色をしているんですよね。
(2003年に行った雅叙苑の露天風呂もこの色でした)
究極の温泉の過ごし方が出来たもうひとつの理由は、今回秘湯のお宿で初めて連泊をしたこと-。
考えてみたら、いくら早くても15時にチェックイン、
お夕飯・朝食を挟んで翌朝10時にはチェックアウトですもんね、
連泊なら、10時以降15時までのゴールデンタイムをのんびりと・・・。
本を読んだり、温泉に浸かったり、お昼寝したり・・・
そうそう、もうひとつ。
同性で行く時は気にならないのですが、異性で行く時は別々でお風呂に入る場合、
「何分くらい入る?」
「○時に○○で待ち合わせね」
と言った段取りが必要になりますが、このおりはし旅館ではそれは不要です。
何故ならば・・・部屋に鍵が無いからです!
数ある秘湯のお宿に泊まりましたが、これは初めてでした。
好きな時に温泉から上がって、好きな時に部屋に戻る。
地元のくったくない笑顔のおばちゃんが、朝になると鼻歌交じりに隣の部屋へやってきて、
朝ごはんの用意をしていく・・・
なんだかなー、本当にのんびり出来た究極のお宿でした。
今回の鹿児島、もちろん、ANAマイルでひとっとび(タダ)です。
毎月のお買い物でポイントが貯まっているみなさま、
是非ANAカード、もしくはJALカードにされたほうがかなりお得ですよ☆
【おりはし旅館HP】→http://www.orihashi.co.jp/index.htm
<読んだ本備忘録>
○日経アソシエ最新号(手帳特集)
○ドラッガーの遺言
○金持ち父さん 貧乏父さん
○定時に帰る仕事術
○夢は実現するからおもしろい
※SCの後藤さんに3月にいただいた本、やっと読みました!