** Season's Greetings ** 湯楽粋笑

季節のご挨拶:温泉と日本酒、全国各地のたのしいことや美味しいもの、いろいろ。

「ソムリエ」は誰でもなれる!?


今更なタイトルですが、
温泉ソムリエ」は最短で半日の講習を受ければ誰でもなれます(笑)

ですが、「ソムリエ」となると、そうは行きません。
ただのソムリエ=ワインのソムリエのことを表しています。
よって通常、「ワインソムリエ」というのはおかしいことになります(^^;

ちなみにわたくし、「ソムリエ」資格も保有しております(笑)
(本職は飲食店従事者や酒屋、CA等ではありませんが)

ちょっと整理してみたので、備忘録がわりに~

◆現在、「ソムリエ」資格を与えられる団体は2つある
(1)J.S.A=日本ソムリエ協会(以下、(1)と表記)
(2)ANSA=全日本ソムリエ連盟(以下、(2)と表記)

◆団体によって受講できる対象者が異なる
(1)はワインを扱う業種で経験年数が一定以上ある場合に受講可
※一般の方が受講する場合は「ソムリエ」ではなく「ワインエキスパート」として受講可
※「ワインアドバイザー」という名称もあったようですが、国際的な基準統一により、
現在は「ソムリエ」に統合されているようです

(2)は職業等関係なく、合格後は「ソムリエ」か「ワインコーディネーター」のいずれかで登録可
(仏語か英語か、の違いですね)

◆ソムリエバッチはもらえる?
(1)も(2)も合格後に貰えます。
左が(1)、葉っぱ3枚にJ.S.Aと入っています。
右が(2)、右葉にANSAと入っており、
上に酒蔵でワインの試飲をするときのワイン・タートヴァン(日本酒で言えば利き猪口)が乗っています。
イメージ 2  イメージ 1

◆両団体の具体的な違いは?
(1)はワインの専門家団体(ワインのみ)
(2)は料飲専門家団体連合会(FBO)由来の団体(ワインだけではく料飲全般)

◆利き酒師(唎酒師)とSAKE DIPLPMA(サケ・ディプロマ)
ようやく私が調べたかったところまで来ました(笑)

「利き酒師」の歴史は長く、
(2)が関連している料飲専門家団体連合会(FBO)が抱える資格のひとつで、
日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が運営しており、
恐らく20年くらい前からあるもののようです。
(ちなみに、FBOでは日本酒(酒匠、利き酒師、日本酒学講師)、ワインのほか、
焼酎やチーズ、ビール、中国酒、コーヒー、シガー…etcの認定資格を扱っています)

「SAKE DIPLPMA(サケ・ディプロマ)」は
(1)J.S.Aが、ワインの専門的知識を持つ方々に向けた日本酒の認定試験で、
2017年が第一弾だったとか。
文献によると、合格率は3割台だった模様…

◆まとめ
タイトル「ソムリエは誰でもなれる!?」についての答えとしては、
「YES」、ただし、(2)ANSA認定のほうなら、と言うことになります。

もちろん、専門的知識やティスティング、
そして実技試験を伴うテストに合格して、となりますが…。

詳しくは、
ワインを扱う業種に従事されている方は(1)を、
(1)の条件に満たない、もしくはワインを扱う業種以外の方は
(2)をご確認ください。

(1)一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A)HP→https://www.sommelier.jp/

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(余談)
冒頭に記したように、「温泉ソムリエ」は誰でもなれます(笑)
でも、真の「温泉ソムリエ」を名乗れるようになるには、
実地体験を積んで経験値をあげる以外に手はありません。

温泉ソムリエは、なってからが大変」、
温泉ソムリエ1期生のはむさんの言葉ですが、私もまったく同感です。

そして、「ソムリエ」や「きき酒師」の資格も、
ある程度基礎的なことがわかればひとまずはクリアで、
それから真の称号を堂々と名乗るには、
やはり実地体験を積んで経験値をあげる以外はないと思うのです。

温泉は楽しく♪ お酒も楽しく♪♪
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<お酒業界の先達のみなさまへ>
各種文献等を調べたうえで、
初心者の方にもわかりやすく記載しているつもりですが、
もしも決定的に誤っているような箇所があれば、
恐れ入りますがご指摘願いますm(__)m