「吾有事(わがうじ)」とは…
道元禅師(曹洞宗の開祖)の「自分という存在と時間が一体となる」という言葉に由来。
「時を忘れ、理想の酒造りに没頭する」という意味があります。
2017年、になるのか…。
私が『吾有事(わがうじ)』に出会ったのは。
山形・米沢の奥深く、白布温泉に行ったときのこと。
白布に行くと必ず寄る『かもしかや』さん。
そこで目にしたこのポップ。
縦の川酒造が 若手酒造軍団の狼煙を立ち上げました!(29BY)
その名は「吾有事」(わがうじ)製造責任者:阿部龍弥さん(26歳) 販売責任者:北山幸輝さん(26歳) と若手が新しいブランドに挑戦。
勿論総括は、楯野川・楯の川酒造蔵元、佐藤淳平さん。
旧奥羽自慢から引き継いだ歴史伝統の上に、今迄の既成概念にとらわれない新しい発想と若い力から生れる「吾有事」。
躍動感あるお酒を是非あなたにもお召し上がりいただきたいです。吾有事は「純米・純米吟醸・純米大吟醸」のみを醸す純米蔵。山形県産米に拘る地酒です。
目指す酒質は
・綺麗で上品な旨味のある味わい
・全量手造り 総米750Kg以下の小仕込み
・わかりやすい酒質扱いは全国25店舗のみの限定販売
(引用元)吾有事(わがうじ)/奥羽自慢 吾有事(わがうじ)|山形のこだわり日本酒とワインの専門店 かもしかや
当時、その味わいに感動して以来のファン。
「この美味しいお酒はどんな環境で作られているんだろう…?」
好きなお酒が増えるたんびに、いつもそう思う。
そして、その蔵の近くまで行ってみたくなる。
山形は、足を運ぶ回数も多い県のひとつ。
たまたま機会を得、行ってみた、『吾有事』を醸す『奥羽自慢(おううじまん)』へ。
*****
2019年5月、仲良し湯めぐり仲間(=日本酒仲間でもある)と共に、
『スイデンテラス』に泊まったあと、
おなじ鶴岡市内なら、と言うことで『奥羽自慢』へ。
あの酒質なのに、
このクラシックで歴史あるところで醸されている…??
意外性もあり、妙な納得感もあり。
だって、『奥羽自慢』と言えば、昔ながらの地酒の名前、私も知ってるほどの。
茅葺と思われる屋根と、外壁に書かれている白い文字は、
醸・造・元・奥・羽・自・慢
折角なので、記念撮影。
みんなと一緒に記念撮影📸
何枚か撮ったなかで、
これ、カメカメハポーズなのはなんでだろう?(笑)
杉玉の下でも写真を撮り、
(photoby accoさん)
その土地の雰囲気を体感し、空気を吸って、次の目的地へ。
以来、『吾有事』をいただくときは、この蔵の風景を思い出す。
そうそう。
吾有事の法被はこの色! なかなかの主張ある色合い。
2022年11月、『山川光男を巡る旅』千秋楽で参加させていただいた、
『楯の川の会』にて。
いま、しげしげと見直したら…
右側が醸造責任者の阿部龍弥さんだったのね…!
あのかもしかやのポップに出ていた若者=阿部龍弥氏がいま、
越後長岡の『葵酒造』に杜氏として移籍!
齢33歳にして杜氏としてリスタート。
私のふるさと長岡で、『長陵(ちょうりょう)』を醸していた『高橋酒造』、
そこから事業継承した『葵酒造』で吾有事の醸造責任者が酒を醸す!?!
『吾有事』もそうですが、
そりゃ『葵酒造』も目が離せなくなるってもんですよね…
(にいがた酒の陣で、葵酒造のお酒がいただけたのもラッキー✨)
そんな吾有事さん。
『CRAFT SAKE WEEK』2025/4/22は、スタッフとして担当させていただきます!
実は昨年は違う蔵の担当だったけれど、
後半、お手伝いで入らせていただいたときに「吾有事愛」をさんざん語ったんですよね…
だから今年は素直に嬉しい!
山形の、鶴岡の美味しい酒『吾有事(わがうじ)』、
飲んだことがない方にはぜひ! 試していただきたいです。
<会社沿革>
2009年:佐藤仁左衛門酒造場が経営不振と後継者不足を理由に酒造りを完全に停止
2012年:佐藤淳平および楯の川酒造㈱の支援を受けて酒造りを再開、300石の醸造を実施
2013年:新会社「奥羽自慢株式会社」を設立
2014年:佐藤仁左衛門酒造場(個人事業主)から酒造業を事業譲渡
2017年:日本酒新シリーズ「吾有事」リリース
2017年:果実酒およびリキュールの製造免許取得し、ワインとリキュールの醸造を開始
2018年:増資(資本金1億円)
2018年:日本ワイン「HOCCA(ホッカ)」リリース
2021年:HOCCAワイナリー建設