石川県では、いわゆる「良いお湯」に会えるのは難しいと思ってました。
名湯中の名湯、加賀山代温泉。
『あらや滔々庵』
(北王路魯山人作の「暁鳥衝立」)
所謂ハイクラスお宿になりますが、
有名温泉地・山代で、源泉かけ流しの良き湯に出会えるとは。
加賀前田藩ゆかりの温泉、
そして、北王路魯山人ゆかりの品も多くある老舗宿。
泊まらせていただいたお部屋。
(こちらは女史部屋)
お茶菓子のひとつとっても、
なんだか奥ゆかしく感じるのは何故?
なんだか奥ゆかしく感じるのは何故?
本当は少し早めに(まだ陽が高いうちに)c/iするのが通例だけど、
この日は団体さまご一行だったため、
陽が落ちてからの入館。
ひとまず…お風呂へ♨
道中に、さりげなく、コントレックスとスパークリングワインが冷やしてあるのは、
これまたニクイ演出・・・
本当は…湯上りの一杯なのかもしれないけど、
ここは、これから始まる素敵な滞在のための乾杯ということで。
お風呂、『瑠璃光』
何とも一種厳粛な雰囲気すら感じる…
山代の湯は地下わずか数十メートルから湧いている、全国的にも大変めずらしく貴重な温泉です。
中でも当宿の湯量は1日540石の約10万リットル(1石は180リットル)で山代随一を誇ります。
また泉質もとても素晴らしく、大正初期にドイツで開催された万國鉱泉博覧会で金賞を受賞、
世界的にも高い評価をいただきました。
(あらや滔々庵HPからの引用)
泉質は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉、
泉温は64度、
地下数十メートルからの湧出では、冷ますこともままならず、
少しずつ加えていく感じ、なのでしょうか。
あと2つあるお風呂は、後段にて。
今宵の宴の席は、こんな感じで。
加賀石川の秋の味覚満載のお品が続々と…。
最初に、少しおなかが膨れるように、とお寿司。
蟹ですね・・・
のどぐろですね…
蟹ご飯!
加賀料理に合わせていただいたお酒は、
九谷焼の素敵なお猪口にて…
『常きげん』/『農口(のぐち)』はこの土地ならではのものを。
乾杯の濁り酒と合わせれば、
5種ほどでしたが、もっとたくさんいただいたような満足感…。
美味しくお夕食をいただいたあと、
「どうぞ館内探索へ」とのことで、ひとり探検隊に…。
通常は使われていないお座敷や、
いろいろな箪笥などがある廊下をとおり、
見つけたのは、バー。
ひとり、カクテルをいただいているところへ、
ほかの探検隊のみなさまも合流~
館内に、それもこんな老舗旅館で、バーというのも、
非日常を味わうにはなかなか良いものですね…
2つ目の湯処、『源泉閣』
湯口には、素晴らしい析出物。
温泉のちから強さを物語っております。
さて、3つ目の湯処、『烏湯(からすゆ)』
瞑想するのがぴったりのような、そんな独特な空間。
蒸し風呂のようでもあり、ミストサウナのようでもあり。
『あらや滔々庵』の朝ご飯。
お夕食と同じ食事処(個室)にて。
朝が早い方もいらっしゃり、
フロントに言って、この『古総湯・総湯入浴券』を手に入れ、
とっくに2つめぐってきたと。
『古総湯(こそうゆ)』とはこちら。
あらや滔々庵の目の前にあり。
中は撮影禁止なのですが、
綺麗なステンドグラスが映えた浴室なんですよ…
いい意味で、石川県の温泉を好印象にしてくれた、山代温泉。
『あらや滔々庵』、名宿です。。
【あらや滔々庵HP】→http://www.araya-totoan.com/
(2015.11訪問)
雰囲気★★★★
お風呂★★★★ 源泉温度64度度 泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
pH7.84 成分総計1,399mg/kg
お食事★★★★ 一泊弐食付き26,000円
お値段★★★
総 合★★★
(分析書)