** Season's Greetings ** 湯楽粋笑

季節のご挨拶:温泉と日本酒、全国各地のたのしいことや美味しいもの、いろいろ。

樺太館(からふとかん)*新潟県妙高市燕温泉(再訪)(赤倉温泉源泉、称名の滝、黄金の湯、河原の湯)

飯出隊長が、著書『温泉百名山』原稿執筆中の今日この頃、

過去の登山記録が『温泉達人コレクション』サイトにアップされるようになって。

 

先日は『三条の湯』だったけど、今日は『妙高山』

懐かしさついでに、飯出隊長の記録のまた別面からの絵日記なぞ。

 

「温泉百名山レポ」2021年の軌跡vol.22【妙高山&燕温泉】
温泉達人会の会報誌に載せる座談会を
8/29(日)に燕温泉の樺太館で実施することになり、
その前日に妙高山に登ることにした。

→座談会はこちらに掲載あ『温泉達人会』2021年会報(amazon)
 ※amazon在庫あと1冊になってますが、お申し付けいただければ定価でお譲り可能です(2022/4/24現在)

同行はお馴染みの柴田克哉、鹿野義治の助さん格さんコンビ(笑)。

→昨年秋にようやくどっちが助でどっちが格かの論争も決着が付き(笑)


8/28(土)早朝に燕温泉駐車場に集合として、
27日(金)夜に柴田車に同乗して都内を脱出。

→私も未明から拉致される案もあれど、そこは丁重にお断りした…^^;)


燕温泉駐車場出発は5:00。
温泉街を抜け、黄金の湯前から旧スキー場跡の上部へ。
舗装路から分かれて登山道に入る。
赤倉温泉の泉源地を過ぎ、滝を高巻して北地獄谷を遡上する。
麻平方面や称名滝下への道を右に分けると間もなく林間の登坂、胸突き八丁だ。
岩ゴロの歩きにくい急登が終わると、

赤倉温泉方面からの登山道が合流する天狗堂に到着。
一息入れる。
ここからは妙高山から張り出す尾根を登るが、
やがてダケカンバの樹間越しに妙高山の岩峰が見えてくる。
補助ロープとクサリが設置された難所の岩壁を登り、

視界の広がる岩場の急登を登り詰めた先端が妙高山最高点、標高2454mの南峰だ。
山頂部は意外と平坦で、最初に登った2003年のときは草も少なく、
サッカーかキャッチボールが出来る広大なグラウンドのようだった印象がある。
次に登った2017年は濃霧の中だった。

妙高山の山頂標柱は、
どういうわけか南峰よりも8m低い標高2446mの北峰に設置されている。


南峰から北峰への山頂漫歩は快適で、
折からミョウコウトリカブトの花盛り。


大展望が広がり、すぐ前に火打山から焼山方面、後立山連峰も良く見えた。
8月28日(土)登頂。

 
燕温泉から登り4:10、下り3:00。

翌日の座談会に合わせて前泊する長尾祐美さんが、
下山時に称名滝まで出迎えに登ってきたのには驚かされた。

→というか、衝撃的な遭遇にこっちも驚いた(笑) 理由は後述。。

元来、温泉がなければ山には登らない人だからである。
称名滝下の源泉湧出を見学してから下山。


夜は当然の如く、燕温泉の樺太館で盛大な打ち上げの宴を張った。
もう1人、座談会に参加する長岡在住の坂口裕之さんは、
仕事多忙につき前泊は叶わず、当日に日帰り参加だという。
誠にご苦労なことでございまする(笑)。

座談会終了後、燕温泉名物の無料の露天風呂、
「黄金の湯」と「河原の湯」に全員で入湯してから現地で解散した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「温泉百名山」発表しました!
↓↓
http://onsen-c.com/2021/11/22/20211126/

 

上記のとおり、さらり、と、飯出隊長は綴ってらっしゃいますが…

私が山付近に近寄るときのお役目はただひとつ、「晴れにすること」

そう、ここ数年来特に、ワタシ晴れ女なんです(笑)

 

この日は朝方東京駅出発、北陸新幹線で上越妙高駅で下車、

はねうまラインに乗り換え、がたんごとんと揺られながら、

GoogleMAP片手に山のある方角を見やる。

「大丈夫、晴れてそう。だけど、山頂は雲がちょっと多いかな…!?」

(念を送る)←晴れますように…

 

関山駅に着いたら、そこから乗合タクシーで、燕温泉まで。

30分くらいかな、料金は500円。

乗合タクシーだから、

燕温泉入口の駐車場でなく、上まで上がってきてくれるのは嬉しい。

(この坂道、キャリーバック持って歩くとなるとちょっと大変なので…)

 

目の前に、今晩お世話になる『樺太館』さん。

この頃、時間にして10:30頃。

妙高山の中腹、燕温泉から見上げると少々曇り空。

だけれども同時刻頂上では… 見事な青空!

 

飯出さんの言葉にもあるとおり、

>雲海を突き抜けて快晴となった。

妙高山頂上には、

君の井酒造さんの『天狗の隠し酒』一升瓶がお供えしてあった、と。

見事な晴天! よかったです*^^*

 

その頃私は… 荷物を預けに、樺太館フロントへ。

いつも対応してくださる若旦那の内記さんが、すかさず、

「あ、今晩の日本酒、何をご用意しましょうか!?」と

リスト片手に問いかけを(笑)

「そうですねぇ……🍶」

相談し、お話をまとめ、さて、もう少ししたら登りましょうか。

 

燕温泉の温泉街の坂を上り、『黄金の湯』の脇を通り、

いちお、どなたもいらっしゃらなかったので、現状確認♨

入浴はせずに、そのまま足を進め、

惣滝が見えるところを過ぎ、

いよいよひとり、山道へ…。

この道は、実は三度目。

一度目は2008年『温泉ソムリエ里帰りツアーVOL.1』にて、

二度目は2011年『温泉ソムリエ自主的里帰りツアー』にて、

それぞれ赤倉源泉ツアーがあったときに、みなで歩いた覚えが。

 

二度歩いた道だけど、単独行は初!

というか、本格的?な登山道をひとりで登るなんて今までやったことないし~

 

手元には、あらかじめ、まめたさんからシェアしてもらっていた山地図と、

教えてもらった山歩きアプリ『山と高原地図 ホーダイ』。

(GPS機能が付いているもの、1か月無料期間を有効活用)

 

登り始めたのが昼過ぎだったこともあり、

すれ違う人も少なく、また、逆に登ってくる人もおらず。

ひとりで黙々と歩くのって…なんだかツマンナイな(笑)

 

今までの山歩きは、みんなが居て、隊長が居て(たまに小隊長も居て)、

山の花々の名前を教えてもらったりしながら、とか、

向こうに見える山や滝の名前を教えてもらったりしながら、とか、

適度に休憩タイムを取りつつ、みんなのペースにて。

 

ひとりだと、どこで立ち止まって休憩していいかもわかんないし~

ひとまずひたすら黙々と歩き続け、予定より早くこのポイントへ。

向こうに、目的地の称名の滝(しょうみょうのたき)が見える!

…ということは、その手前に赤倉源泉小屋発見!

「赤倉温泉源湯」

赤倉の湯は、ここから6キロ掛けて山を下り、

その間に適温になり、湯もまろやかになる、という…。

以前は許可をいただいて、このなかの源泉に触れたこともありましたが、

今回はイベント等でもなかったのでお許し出ず(笑)、残念ながらスルー。

 

うーん、時間が余っちゃうなぁ…

↑綺麗な青紫のりんどうのつぼみ

 

待ち合わせ場所の、称名の滝まであっという間に到着。

うーん。

絶対予定時間より早く降りてくることはナイ、あの方々に限って(笑)

 

滝から流れ落ちてくる硫黄泉が、白くしているこの小川で、

アヒル隊長ゆるり~と暫く遊んでみたものの。

少々ぬるい程度。

「頂上は晴れている」と、かろうじて電波入ったところから知らせは受けていたので、

もうお役目は果たせて安心しきってはいるものの、

いかんせん、待ち合わせ時間まで、

ヒマ!(笑)

上が晴れてるんだったら…も少し行けば晴れるかしらん?

 

暇つぶし的遊び道具は何にも持ってこなかったし、

どうせ山道は一本道でしょ? 

なんなら… 

このまま上へ登っちゃえ!!

 

…ということで、意外と急登&岩場の道を抜け、

北地獄分岐点を過ぎた林道のなかで、

「(前方に人影、それが御一行の鹿さん&飯出隊長だと気づいた私)あっ!!

  ※実は人影がひとり足りない。。

「(進行方向に人影、それが私だと気づいた鹿さん)あっ!?!

 

無事に見つけられた安堵もあって、近づこうとした私に、

すかさず鹿さんが駆けつけ、

「ハイ、masumiさ~ん! あっち行きましょうね~」と、

逆方向(つまり私が登ってきたほう)に速攻いざなう。

「?????」

 

少し開けたこのあたりまで降りてきて、かくかくしかじか、事情聴取。

なんとまぁ、タイミングよく、女史的に言えばお花摘み、

男子的に言えば雉打ちに行ってた場面に、私はちょうど遭遇しちゃったそうな(笑)

ようやくここで御三方のお姿を目視にて確認(笑)

 

あとは集合場所だった称名の滝まで下る。

「よくこんなとこ、あがってこれたねぇ!」と飯出さんに褒められ?ながらも、

「ハイ、はやく着きすぎてヒマだったんで(笑)」とお返事。

 

辿り着いた源泉スポットは、残念ながら川の水に負けて全然ぬるい。

 

下に湯あみ着を仕込んできていたものの、

うーん、これは浸かるのはムリ、とあっさり諦め、

一路、内記さんの待つ『樺太館』へ。

 

そうそう、こんな軽装で歩いていたので、

 

数少ないすれ違った方々に、

「これから(妙高山に)登るの!?」と心配されてしまいましたが、

「あ、友人たちが頂上から下山中で、
 途中の称名の滝で待ち合わせしてるんです💦」と言うと安心されてました(汗)

 

『黄金の湯』まで戻ってきました、『樺太館』まであともう少し!

見下ろす燕温泉街。

『樺太館』到着!

樺太館さんの宿泊は2回目、今日は私は一人部屋。

 

露天風呂がついている内湯(初日は男性風呂)

女性風呂は逆側に湯口ありの内湯(露天風呂なし) ※翌朝は男女入替

 

さぁ、18時半からお夕飯タイム!

 

「妙高山登頂、お疲れさまでした!」

 

 

 

 

 

内記さんが… 「妙高の酒飲み比べプラン」でどんどんお薦めのお酒を。。

まずはラベルが劇的に美しい、『アートヌーヴォー』3種

 

(左)『妙高山』 (右)鮎正宗の作った消毒用アルコール『アユコール』

 

『吟田川(ちびたがわ)』『能鷹黒松』『能鷹あらばしり』『さんまと吞む越後紅梅』

ブレンド酒『ニホンノ、オサケ』妙高山×吟田川

 

どれもこれも新潟の、それも上越のお酒ばかり!

ここは居酒屋…? それも日本酒に相当拘りのある…と思っちゃうほど。

 

そして内記さん、最後にいつも飲んだリストを渡してくださるのは嬉しい♡

デザートは、プリンだったかな…?

それも古酒みりんを掛けたものだったりしたかな…?(記憶朧ろ(^^;)

おいしゅうございました、

ごちそうさまでございました♡

 

翌朝。

しっかり朝食をいただき、本来ならば10時にC/Oだけれど、

今回はお願いして快諾いただいて、

2階の休憩スペースを、収録の場に使わせていただけることに。

 

 

座談会収録はこちらに掲載あり→『温泉達人会』2021年会報(amazon)

 ※amazon在庫あと1冊になってますが、お申し付けいただければ定価でお譲り可能です(2022/4/24現在)

 

そしてラストは、ほぼ平坦な山道を徒歩15分ほどの『河原の湯』へみんなで。

(お仕事でトンボ帰りしたARUGAさん除く)

 

飯出さん、やっと妙高山に登れて、良かったですね!

「いいゆ!」

onsen-c.com

 

*ところどころ、まめたさん、飯出隊長、お写真をお借りしておりますm(__)m

 

(2021/8宿泊)

www.hitou.or.jp

 

 

<温泉分析書>

♨樺太館

源泉名:燕温泉(集合弁) 

泉質:カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物温泉 

源泉温度:44.5度 pH:6.6 成分総計: 1,320mg/kg

加水なし/加温なし/循環なし/消毒なし

 

♨黄金の湯 (掲示なし? 確認中)

源泉名: 泉質: 源泉温度 pH 溶存物質 加水 加温 循環 消毒

 

♨河原の湯

源泉名:燕温泉 泉質:カルシウム・マグネシウム-炭酸水素・硫酸塩泉

源泉温度:39.6度 pH:6.5 成分総計:1,820mg/kg 

加水なし/加温なし/循環なし/消毒なし

 

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