** Season's Greetings ** 湯楽粋笑

季節のご挨拶:温泉と日本酒、全国各地のたのしいことや美味しいもの、いろいろ。

『温泉と日本酒、その素晴らしき共通点』by長尾祐美(masumi)

私が傾倒する大きなカテゴリのふたつが、「温泉」と「日本酒」だ。
今や立派なライフワークである。
(ちなみに、生計を立てる、という意味でのライスワークは金融業。)

「温泉」も「日本酒」も、元来から雑誌や特集でも取り上げられる魅力的なテーマであるのはみなさんご存じのとおり。
でも実は、双方に共通点が多い、というのは意外と知られていない。

そんななか、2021年に「温泉と日本酒」といった形で特集を組んでいた雑誌があった。お、ついに!?と思い、嬉しく頁を見開いたのだが、目を通して「…??」

結局、「温泉」と「日本酒」とそれぞれをそれぞれのページで特集組んでいるだけ。
あらら~と拍子抜けしたのは言うまでもない。


実は、2022年2月、大分県別府市で開催された「温泉観光実践士養成講座」
(主催:温泉観光実践士協会)の一コマで、
「温泉と日本酒、その素晴らしき共通点」というテーマで登壇し、
一時間、語らせていただいた。誰が? 私が(笑)。
肩書は「日本酒学講師」として。
(日本酒学講師=國酒である日本酒と焼酎を正しく伝えることできることを認定された“講師”の資格。定められたカリキュラムの履修および実技・筆記試験に合格すると日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が認定。私自身は二〇一六年に認定されています。)

 

「温泉と日本酒の共通点」という視点は、
「丸の内朝大学」で2018年春季温泉クラスにて登壇する際に出来上がった。
(丸の内朝大学=大手町・丸の内・有楽町エリアをキャンパスに朝七時台からから開講するビジネスパーソン向けの市民大学。)

朝の7時から約1時間、いかに温泉と日本酒が親和性があり、かつ共通点があるか、を
13の観点で括り、フィールドワークで訪れる鳴子温泉の事例を絡めて
熱く語らせていただいた。

思えば、朝から日本酒などという単語を見聞きして、
受講生の皆さんは既に5時からモードだったに違いない(笑)

当時13個だった観点はブラッシュアップし現在は16個の観点に。
まずは主だった共通点をあげるとすると…

① 源は水である(温泉=100%地中から湧き出る水/日本酒=八割はその土地の水)

② 美容に良い(温泉=美人の湯、美肌の湯/日本酒=美白、保湿、アンチエイジング)

③ 健康に良い(温泉=体を温める(血行促進)/日本酒=「酒は百薬の長」
 ※深い説明はぜひ「日本酒ナビゲーター認定セミナー」本編で!

④ 楽しむためのルールとマナーがある
(温泉=入浴法、かけ湯、分析書の見方、温泉の分類、等/日本酒=やわらぎ水(チェイサー)、嗜み方、ラベルの見方、日本酒の分類、等)

⑤ 免疫力アップ!
(温泉=入浴で深部体温一度あげる、うつ病に効く…/日本酒=身体を温める、発酵食品パワー、ストレス軽減…)

 

もっと大きな共通点で言えば「温泉と日本酒はニッポンの宝」
“onsen“も”sake”も単語としても認知され、今や海外でも人気。

日本はこんなに小さい島国なのに、おびただしいほどの数の温泉がある。
日本酒を作る酒蔵も、今でこそ海外でも醸造されるようになったが、
やはり本家本丸の蔵元数には到底及ばない。
(参考:温泉地数約3千弱、蔵元数約1,400程度)

そんな訳で、ここ近年の私のテーマは「温泉と日本酒はセットで愉しむ!」
ふたつの大きなカテゴリを一緒に愉しむ。
なんとまぁ贅沢なこと、と思うけれど、温泉も現地に行かないと浸かれないし、
日本酒もまだまだ現地でしか出回っていない美味しいお酒が山ほどある。

最後にひとつだけ、付け加えておくことがある。
何ごとも適度・適量に越したことはない。
度を超えると悪影響を及ぼすことがあるのは、
みなさんも身をもって体感されているはず。

例えば、温泉であれば、湯あたりであったり湯ただれであったり。
日本酒であれば悪酔いであったり二日酔いであったり。
(注:良質の日本酒を、ルールを守って飲めば日本酒で二日酔いすることは無いです。ちゃんぽんしたり、度数高いのにビールのように飲んだりするから悪酔いするのです…)

ついでに、適度・適量にもこの機会に触れておきましょう。
湯治であれば一日三回程度(一回約十五分ずつ)、日本酒であれば二合程度。
一合=180ml×2なので、350缶一本分くらい、とイメージすれば簡単だが、
二合、と言うのが覚えにくい人向けに。

新潟県民だった私は子供の頃からこんなフレーズを耳にしていたが、
県外の方には新鮮らしい…。
「酒とオンナは二合まで」、さぁ、これで覚えましたね(笑) 
(今だと何かと物議を醸しそうなフレーズではありますが、昔の人はよく言ったものです…) 

温泉は楽しく♪ お酒も楽しく♬

↑↑湯快な仲間たちと、新潟・長岡『久保田』の朝日酒造併設『酒楽の里』にて

『温泉達人会』会報vol.15 寄稿文掲載)

 

 

↑↑リクエストがあると各地で開催している「日本酒ナビゲーター認定セミナー」の様子日本酒ナビゲーター認定証、認定者として講師の私の名前もクレジットされています

 

↓↓ご興味ある方は覗いてみてください

 

 

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