** Season's Greetings ** 湯楽粋笑

季節のご挨拶:温泉と日本酒、全国各地のたのしいことや美味しいもの、いろいろ。

鶴鳴館松坂屋本店*神奈川県箱根芦之湯温泉

小田急ロマンスカーを使えば、
快適な特急電車で1時間ちょっとで着いてしまう箱根。

ひとくちに箱根と呼んでも、それはそれは箱根十七湯と呼ばれるほどの、一大温泉郷です。
(09年~10年に掛けてエヴァンゲリオンとタイアップして
 箱根十七湯湯めぐりなるイベントも開催されていたようです)
箱根十七湯とは  ※地図上北の方から並べてみました

姥子(うばこ)・仙石原(せんごくはら)・蛸川(たこがわ)・湯ノ花沢(ゆのはなざわ)
・芦之湯(あしのゆ)・芦ノ湖(あしのこ)・二ノ平(にのたいら)・強羅(ごうら)
小涌谷(こわくだに)・底倉(そこくら)・木賀(きが)・宮城野(みやぎの)・
宮ノ下(みやのした)・堂ヶ島(どうがしま)・大平台(おおひらだい)・塔ノ沢(とうのさわ)・湯本(=箱根湯本)

今回湯仲間4名で宿泊したお宿は、
国道一号線沿いの芦之湯温泉『鶴鳴館(かくめいかん)松坂屋本店』
『きのくにや』さんに隣接してこの松坂屋本店』さんが位置します。

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鹿鳴館(鹿が鳴く)、なら聞いた事があっても、
鶴鳴館(鶴が鳴く)はここがはじめて。

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         お宿の守り神の鶴。

最近になって、いろんなメディアでよく、この松坂屋本店さんを見かけます。
ダブル効果、トリプル効果の上を行く究極の美肌の湯=テトラ美肌の湯、ということで
確か6月の温泉ソムリエセミナーでも取り上げていたと記憶しています。

 含硫黄-カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(硫化水素型)

具体的には・・・
 美肌その1:硫黄泉・・・紫外線カット効果あり、メラニン分解しシミを防ぐ効果あり 
 美肌その2:炭酸水素塩泉・・・ナトリウム成分と合わせて(=重曹泉)
                  肌の角質を溶かし美肌を作る効果あり
 美肌その3:硫酸塩泉・・・ナトリウム成分と合わせて(=芒硝泉)皮膚に皮膜を作る「しっとり肌」効果あり
              ・・・カルシウム成分と合わせて(=石膏泉)ハリと弾力のある肌をつくる効果あり
 美肌その4:pH8.1・・・一般的に、pH7.5以上のアルカリ泉質であれば角質を溶かし美肌を作る効果あり
と言われています。(温泉ソムリエテキストから引用)

※美肌の湯には、角質を溶かす効果があるので、
 入浴後は忘れずに保湿することで美肌効果は更にバッチリ!です。
 (私はいつも、湯めぐりバックには乳液を忍ばせてます^^)

さて、そんな超ウルトラ級の美肌の湯

いきなり貴重な源泉を。
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    (特別にご案内いただいた温泉ソムリエTさま、どうもありがとうございます☆)

広い建物を回りこむようにして、山の方へ歩いて行くと、この素晴らしい源泉があります。
少し薄めですが、素晴らしいエメラルドグリーン!

この源泉が、お風呂にたどり着く頃には、また色が鮮やかになったり、白濁したり・・・
日に寄っていろいろなのだそう・・・ほんと温泉の神秘です。。

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こちらが『芦苅の湯』大浴場の奥の方。
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こちらは、奥の方より少し小さめのお風呂。(どうもこちらが殿方用のようです)
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左右で浴槽を分けていますが、以前は湯温を違えていたのだそうです。
ですが、やはり調整は難しいらしく今では双方ほとんど差の無い湯温とか。

いずれも『芦苅の湯』と書かれた入り口から行くのですが、
更衣室の扉を開けたとたんに、香る硫黄のいい匂い!!
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     なんというか・・・あの臭い硫黄系とはちょっと違う、綺麗な硫黄の匂い。

あの鮮烈さは今でも鮮明に記憶に残っているほど。。
今すぐにでもまた、あの体験を再びしてみたいくらい!


松坂屋さん、館内はやはり古きよき建築物ということもあり、
廊下などは冬の冷たさが残りますが、お部屋はいたって快適。 

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     このお風呂グッズは洒落てて素敵☆ バスタオルもすっぽり入る籠です。

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          若旦那の庵(いおり)。

さて、待ちに待ったお夕飯は、食事どころにて。

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     食事どころへと続く廊下。

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     開放的でありながら、プライベート感も保ちつつ個室風の檻?のなかで(笑)

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     まず最初に、これからお刺身として調理する旬のお魚を選ばせてくださいました。


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     「箱根の夕暮れ」という名の生ビール。

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     先ほどのお魚たちがほら、こんな美味しいお刺身に♥

メニューにあるお飲み物もこれまたユニークなものを発見!

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     吟醸『ばるたん星人』(笑) れっきとしたまじめな日本酒です^^;

なんか、良い意味で裏切る美味さ!?って言えばいいのでしょうか。
飲む前の香りと、飲んでからの味のふくよかさがかなり違う。
(・・・そんな記憶が残っているのですが、同行者のみなさま、これであっている??)

山梨の大月市笹一酒造さんというところが作っているお酒ですが、
こちらの蔵ではほかにも北斗の拳『拳王』なるお酒もあるようです。
(どちらもHPには掲載されておりませんが・・・おそらく希少酒なのでしょう)

お酒でも銘酒ぞろいで酔わせてくれます◎

実はお食事、全部でこれだけの品数が饗されました。
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実は地元の足柄ステーキとか、そういうどーんとお肉系のものはなかったのですが、
お魚だけで満足、もう充分!と言わしめるほどのお料理の数々。。

美味しく、お料理も、それに合わせたお酒も、
楽しく皆でいただくことが出来ました。

お料理を作ってくださったみなさま、そして同じくお料理担当のT様に感謝☆

夜はお部屋で私の好きな高畠ワイナリースパークリングの『嘉(yoshi)』と、
かっきーさん持参の地酒『御慶事(ごけいじ)』をいただき、
にょほさんの提案で温泉ソムリエ四人、それぞれの「今年新規で行った温泉ベスト20!!」を発表(笑)
 ※これはまた後ほどご紹介します(^^ゞ

そんなかんなで松坂屋さんでの夜は更け・・・

朝。

以前露天風呂だった池にも、氷が張っているほど12月の箱根芦之湯は冷える。
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     篭る湯気の効果も愉しんで欲しいから、と、露天風呂は無くしたのだそうです。

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朝風呂を楽しんだあとの朝食。

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お部屋も落ち着けるし、イメージ 31

お料理も美味しい♥

そしてお湯も文句なしの五つ星☆☆☆☆☆

贅沢なひとときを過ごさせていただきました。。

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今度はまた・・・湯仲間4名さまそれぞれの大事な方を連れていらしてくださいね(^_-)-☆

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          #あ、それと例のお掃除ツアーにも(笑)


【鶴鳴館松坂屋本店HP】→http://www.matsuzakaya1662.com/

【箱根ナビ】→http://www.hakonenavi.jp/index.html
ロマンスカーの最前列を予約する方法】→http://p.tl/KFKO

(2010.12.17訪問です)
雰囲気★★★★  
お風呂★★★★  源泉温度 59.1度 pH:8.1 溶存物質 1,003mg/kg
    泉質:含硫黄-カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(硫化水素型)
お食事★★★★
お値段★★★★  18,000円 梅のお部屋宿泊 一泊二食付き
総 合★★★★

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(分析表)※右下の+印をクリックすると拡大表示されます。
平成5年当時のもの。
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平成17年当時のもの。微妙にpH値があがっています。
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