またひとつ、悲しいお知らせ…。
2020年 長岡まつり大花火大会開催中止のお知らせ
現在、新型コロナウイルスの感染が国内外で拡大し、多くの人々の生命、健康そして生活、経済に甚大な被害を及ぼしております。また、その終息の時期、ワクチンや治療薬の開発の時期等が見通せない状況にあります。
長岡花火は、市民の皆様をはじめ、長岡花火を観に来てくださる方々、さらには映像等を通じて広く国内外の皆様と一緒に、慰霊、復興、平和を祈願する花火であり、その人々を危険にさらすものであってはならず、「長岡花火によって新型コロナウイルスの感染拡大を起こしてはならない」ことを第一に考えなければなりません。
こうした中、当財団は共催者である長岡市との協議において上記の考えを伝えた上で、影響が広く及ぶこと等に鑑み長岡市長の最終的な判断を求め、現時点で8月に長岡花火を安全に実施できる具体的な根拠が見いだせない以上、本年度の花火大会は中止せざるを得ないという市長の判断に従うことといたしました。
「慰霊、復興、平和への祈り」の想いを持つ長岡花火の歴史・意義・伝統、そして、長岡花火を楽しみにし、心の支えにもしている多くの市民、全国の長岡花火ファン、さらには、花火大会を支えてくださる花火スポンサーの皆様の想いを考えると、まさに苦渋の判断、断腸の思いであります。
しかしながら、幾多の災害を乗り越えてきた「慰霊と復興、平和への祈り」という長岡花火の本旨は失ってはならないものであり、さらに今般のコロナウイルスという大きな災厄において、早期の終息と復興を祈念することも意義あることと考えます。
そこで、花火大会は中止といたしますが、長岡まつり期間中の8月1日、2日、3日において、「慰霊、復興、平和の花火」、そして、「新型コロナウイルスの終息を祈願する花火」を打ち上げたいと考えております。市民の皆様には、趣旨にご理解をいただき、それぞれの場所で、密集することなく静かにご覧いただければ幸いです。
花火大会を楽しみにしておられた皆様には、このような判断になったことについては、非常に心苦しい限りですが、安全安心を最優先に考えての判断であることをどうかご理解いただきたく存じます。
最後になりますが、来年2021年の長岡まつり大花火大会では、コロナウイルスの危機を克服し、元気にはばたくフェニックス花火など例年以上の花火を見ていただきたいと思います。引き続きの御支援、御協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
2020年4月10日
一般財団法人長岡花火財団 理事長 髙見 真二
(引用元)
長岡市 磯田市長からのコメント
令和2年度長岡まつり大花火大会の中止について(令和2年4月10日)
「新型コロナウイルス」は、各国の懸命な対応をもってしても、感染が拡大し危機的な状況が続いています。日本も例外ではなく、大都市圏を中心に感染者が増加し、去る4月7日、7都府県に「緊急事態宣言」も発令されました。
これらの地域から地方への感染拡大も懸念されており、収束時期の見通しは政府等から示されておりません。また、ワクチンや治療薬の開発もすぐには見通せない状況です。
こうした状況の中で、国内外から2日間で100万人を超える集客のある花火大会が、8月2日・3日の開催時で感染拡大を起こさないという根拠を、現時点で得ることができませんので、長岡花火財団をはじめ、議会の皆様、関係機関の皆様のご意見も踏まえ、長岡まつり大花火大会の中止を決定しました。
理由としては、
①安倍総理は3月28日の記者会見で、「いつ終息するのか、答えられる世界の首脳は一人もいない。私も答えることができない。」と発言しています。
②日本における感染対策は、クラスター対策と自粛=感染拡大の速度を抑え、感染のピークを低くして先送りするピークカット戦略です。これは都市封鎖(ロックダウン)のような強い規制を行わず、一定の感染と経済活動を共存させながらゆるやかに集団免疫を達成しようというもので、終息まで時間がかかります。
③専門家からは、中国での第1波の収束が2か月を要したことを踏まえ、アメリカでは収束に3か月を要するという予測や、第1波が収束しても対策を緩めると第2波が懸念される、という提言もあります。また、国が国民に対して長期戦への対応協力を要請すべきこと、ワクチンの開発に1年は要するとの見込みにも言及されています。
以上のような観点と現状を踏まえ、8月での終息を見込むことは不可能、と判断しました。
長岡花火には「慰霊、復興、平和への祈り」という不変の想いが込められています。だからこそ、長岡市民、長岡花火を見に来てくださる皆様、さらには、そこからつながる国内外の皆様の生命、健康、安心な生活を第一に考えなければなりません。長岡花火によって新型コロナウイルスの感染拡大を引き起こすことは、絶対にあってはならないと考えています。
長岡花火を楽しみにし、心の支えにもしている多くの市民、全国の長岡花火ファン、さらには、花火大会を支えてくださる花火スポンサーの皆様の想いを考えると、まさに苦渋の判断、断腸の思いであります。
一方で、このような苦難の時にこそ、犠牲者を慰霊し、新型ウイルスからの復活を祈願する花火を打ち上げたい、と思う市民の皆様もおられるでしょう。
長岡花火財団には、慰霊、復興、平和、そして感染収束を祈願する単発の花火を打ち上げる方向で、検討していただきたいと考えています。
また、花火大会を中止することにより、飲食・宿泊・交通など経済的に大きな影響を受ける皆様がいらっしゃいます。こうした方々に対しては、政府の経済対策や市独自の経済対策を丁寧に周知し、しっかり届けてまいります。
最後に申し上げたいことは、長岡まつりは、花火大会の他にも、平和祭や昼行事、灯籠流しなどの行事もあります。花火大会は中止といたしますが、その他の行事については、例年とは異なる形であっても、何らかの形で実施することを各主催団体と協議、検討してまいります。
令和2年4月10日
長岡市長 磯田 達伸
復興祈願の長岡花火、だからこそやるんじゃないかな…と半分は願っていたけれど、
確かに磯田市長のコメントも良く理解できる。。
フェニックス、来年を待ってるよ!!涙
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