(1日目からのつづき)
おはようございます。
『花夢花夢』は残念ながら温泉ではありません。。
活性石温泉とのことで、おそらく石が沈めてあるか、
ろ過されているか…。
たしか、朝7時半頃。
さあ、吉野の山に向けて出発です!
10.吉野の山へ
中型バスは途中まで。
そこからご一行様は歩きで。
そして、蔵元さんと、
湯守さんならぬ山守さんと一緒に、みなで吉野の山へ。
脈々と、何百年も前から続く林業の世界。
今日、一本の吉野杉を切ります。
橋本杜氏も見守ります。
この伐採された杉を使って作った樽で、
お酒を醸す、というプロジェクトの一環です。
山守さんが、ふたりひとくみで。
前々からしるしをつけておいた百年杉にロープを結わえ。
切り倒された百年杉があったところは、
その分だけ空がぽっかり見え。
3年後、この杉で造った樽で、蔵元さんはお酒を醸します。
杉を切ったあとは、感謝の念を忘れずに、
御神酒とお塩と米を備え、森に祈ります。
木を切るって、こういうこと。。
吉野の山で百年杉を切る。
百年前に、きちんと植えてくれたご先祖様があってのこと。
今まで触れることがなかった、林業の奥深さを体感しました。
11.美吉野醸造@吉野町
さて、いよいよ、花巴の美吉野醸造さんの蔵見学へ!
その名も吉野川の川沿いにあり、
リバービューの眺めも良いし、広々のんびりできる雰囲気。
昔使っていた吉野杉の樽、でしょうか。
大小さまざま。
橋本杜氏が丁寧にご説明してくださいます。
印象に残った説明をいくつか。
・酒米は1時間の限定吸水
・普通の室より蒸し暑く設定しており、除湿器ではなく加湿器を使用
・麹は総破精づくり
・杉は水分を吸収し、蓄える性質がある
・酵母はいないとダメだが働きすぎないようにする
そうそう、花巴さんは、「酵母を添加せず、蔵付酵母で造って」います。
水酛(みずもと)のタンクを覗かせていただきましたが、
…チーズの匂い!
「発酵」という同じカテゴリを経過するから、
当然と言えば当然のような気もしますが… うーん、深い。。
そして、蔵見学のあとは、楽しすぎる蔵BBQ~♪
お肉は阿波牛、お野菜は前日に『まほろばキッチン』で調達したものばかり!
お酒は…もちろん花巴!
あれ? なんだか見慣れない銘柄まで。
「蔵王桜」?
阿波牛やらなにやらを、どんどんじゃんじゃん焼いて行きます。。
KIRAZのおふたりがシェフを~♪
(ありがとうございますm(__)m)
炊きたてのご飯は、なんと雄町☆
飯米に比べると、どちらかと言うとさばさばした感じ。
でも、美味しい!
差し入れで参加者の方から五條の富有柿まで…!
達筆ですね。。
そして、美味しい柿!
(飲兵衛さんにはもってこい!(笑))
美味しく楽しい時間はあっという間に過ぎゆきて。
それぞれ電車の時間に合わせ、
蔵を後にする時間が来てしまいました。。
吉野川の対岸から、美吉野醸造さんを見る。
徒歩15分?くらいで、六田駅。
ここから新大阪駅まで戻ります。
新大阪駅まで小一時間ほど。
新幹線出発の時間まで、駅構内で『ねぎ焼やまもと』をいただいたり(笑)、
なぜか『今井』のきつねうどんまで食べちゃったりしながら、
東京行の新幹線を待つ。
あの十三の『ねぎ焼やまもと』が新大阪駅改札内で食べられるとは、
いい時代になったものです。。
そうそう、
美吉野醸造さんでお土産にいただいた、
『こばし餅店』さんのやき餅!
予約をしないと買えないお餅だとか。
焼き過ぎない餅皮、上品な味のあんこ、
粒あん嫌いな私も、細かい小豆皮は気にならず。
うーん、確かにこれは美味しい。。
美味しいものに恵まれ、
日本古来のいろんな産業を学び、
木の良さに触れ、個性的な蔵元さんにも見学に行けた有意義な奈良・吉野の旅、
コーディネーターの加奈さん、
そして、みなみなさま、大変にお世話になりました。
3年後、あの杉で造った樽酒を、
また皆でいただけることを願って…。
いろいろとありがとうございました^^☆
(花巴(はなともえ)蔵元見学と吉野杉ツアー、おしまい)
【美吉野醸造HP】→http://www.hanatomoe.com/
【ねぎ焼やまもとHP】→http://www.negiyaki-yamamoto.com/