** Season's Greetings ** 湯楽粋笑

季節のご挨拶:温泉と日本酒、全国各地のたのしいことや美味しいもの、いろいろ。

別邸山の季 (Takamiya Ryokan Yamanoki)*山形県米沢市米沢八湯白布(しらぶ)温泉



米沢も、今年は雪が少ないと言う。

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毎年恒例の上杉神社雪灯篭まつりも、

雪が少なくて一部中止になったイベントもあったとか。

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その雪灯篭が実施された上杉神社ではなく、

上杉家歴代の墓所である上杉御廟へ詣で。

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中央に、上杉謙信=御屋形様。

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その右手・左手に歴代の上杉家当主の墓所があるという。。

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実は今まで知りませんでした。

たまたま知って訪れたのですが、ここはまさにパワースポット。。

 

同じ米沢市内の、

米沢八湯のひとつ、白布温泉(しらぶおんせん)。

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何度も訪れている温泉地だけど、今回は、ふるさと納税米沢市に決めたから。

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行こうと思っていた米沢牛プランが『時の宿すみれ』と『別邸山の季』と二択で、

『すみれ』さんには以前お伺いしていたので、

では行ったことのないほうへ~

 

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米沢八湯でオールインクルーシヴ。

ちょっと興味津々で決めたこちらのお宿の名は、『別邸山の季』

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近隣老舗旅館『中屋別館不動閣』『東屋』『西屋』

このいずれかに立ち寄り湯ができるなんて、これは楽しいサービス♨

(…と思ったら、なかなか時間が合わず…(^^; 結局使わなかったというオチ。。)

でも、オリンピック風呂も、東屋さんも西屋さんも、行ったことがあるからいっか~、的な。

 

新しく建てたお宿じゃなさそうだし、

どこか旅館を買い取ったのかな…?と思い、旧施設名でも調べようと思ったけど、

『山の季』と言う名はヒットすれど、その他はどうやっても出てこず。

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本日のお部屋、鍵2本◎

(鍵を2本渡してくださる時点で、お宿ポイントup(笑))

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だって、気兼ねなく温泉に浸かってきたいのに、

男女別大浴場に行っちゃったら、どっちが鍵を持つかとか面倒だし、

「どのくらい浸かってる?」とか聞かれても、

その時の湯温や泉質、コンディションや気分によっても違うし、ね~。。

よって、「お部屋の鍵は絶対2つ」派です♨ もしくはいっそ無くても良い(笑)

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浴衣は確か、デフォルトで色違いで2枚ずつあったような。

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お部屋は全部で11室だとか。

とすると、この2階だけが宿泊客が泊るお部屋のフロア。

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改めて、白布温泉の由来。

大昔、一羽の傷ついた鷹がお湯に入って傷を癒しているのを猟師が見つけました。

(…既にここで、小堀貴亮先生のあの画伯的な絵と講義を思い出しました(笑))

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「米沢八湯」の名は昔から有名で知っていたフレーズだけど、

「奥州三高湯」とは…?

山形最上高湯=蔵王温泉、福島の信夫高湯=信夫(しのぶ)温泉、

そして白布(しらぶ)温泉。

「三高湯温泉すべてに入浴すれば、百年長生きできる」と言われ、賑わいました。」

 

なるほど…。

では私はあとは、信夫温泉(しのぶおんせん)に行かないとだな(笑)

(確か去年、ふるさと納税で出てたっけ…。。)

 

泉質名は、含硫黄-カルシウム・硫酸塩温泉、と上の表記ではありますが、

今の分析書を見ると、「含硫黄」がそっくり抜けちゃってます。

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でも、湯口、ほんのり硫黄のかほりがするので、

規定値より少しなくなっただけなのかな。

 

…と、ここで復習(笑)

(参考)含硫黄(硫黄泉)の定義=総硫黄が2g以上

ただし、厳密にいうと…以下の式に当てはめて合計値が2.0以上とならないと…なので、

 総硫黄 = 0.941 x H2S + 0.970 x HS- + 0.267 x S2O32-

単純に分析書上の数値をそれぞれ足していくと…

H2S(0.1)+HS-(0.3)+S2032-(1.6)=ちょうど2.0!

だけど… 先ほどのめんどくさい係数をそれぞれ掛けないとなので…

(実証)

総硫黄=0.941 x H2S(0.1) + 0.970 x HS-(0.3) + 0.267 x S2O32-(1.6) ≒0.81

ということで、残念ですが、「含硫黄」とはならなかったようです。。

 

こうなると、昔の分析書と比べて眺めてみたくなりますね^^ 

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大浴場。

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私的にはすこしぬるめに感じたので、

どなたもいらっしゃらないのをいいことに、ひたすら湯口側を占領。。

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お。

よく見ると結構萌える湯口の析出物(笑)

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結構なガビガビですね。。

 

少し長めに浸からせていただき、その後、まったりタイム。

フロントのおにいさんに、「外出してきます」と下駄を借り。

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徒歩2分(笑)の、こちらのエクセレント!な米沢の酒屋さん『かもしかや』さんへ~♪

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いいんですよ、この酒屋さん。。

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今日もお目当ては、ずらり並んだ店内のお酒の物色(笑)と、 利き酒セット♡ 

今日はこの4種でなんと500円ですって!

初孫・吾有事(わがうじ)・裏雅山流・楯野川…!

いずれも山形が誇る名酒たち…

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 お猪口、小さ目に見えますが、結構入っていて…(嬉しい悲鳴!)

出していただいたやわらぎ水のグラスじゃあっという間に足りなくなって、

店内の山形のミネラルウォーターを1本追加購入させていただき…

 

ちょうど、御時勢的にシンコロ騒ぎが大きくなりはじめた2月末頃だったので、

いつも気持ちよく応対してくださる女将さんとあれやこれやお話しながら、

「やっぱり、飲んでアルコール消毒しかないですよね!」とふたりで合意(笑)

 

(シンコロ雑感)
この絵日記をしたためているのが3月末、いまだ山形県はコロナ感染者が出ていないとのことで、ちょっとほっとしているのが事実です。。もし自分が知らず運んじゃってたりしたら…と考えると、今日(2020/3/29)のニュースで出ていた「千葉県の50代の夫婦が旅行で山陰へ、理由がコロナに汚染されてない土地に逃げてきた」って、一体…。
何のための関東圏外出禁止令なのか、理解してないのも残念だし、もし自分が知らず、山陰にシンコロ運んじゃう可能性ありとか思わないんだろうか…と。。今こそ、浅はかなことはするべきじゃない、ひとのために考動すべきですね、ほんと…。

 

あまりに居心地よい『かもしかや』さんのおかげで、

戻ったころには、ほら、もう若干トワイライトタイム。

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お宿はオールインクルーシブを謳ってます。

ほかのオールインクルーシヴを謳っているお宿※とくらべると、

ちょっと違うような…??

※『小樽旅亭蔵群』『HOTELLI aalto(ホテリアアルト)』

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結局そんなにお食事前にいただく方は少ないと思うから、

エビスビール(これは嬉しい!)はビールサーバーでOKだけど、

泡はサッポロポレールじゃなくて、

ちょっと気の利いたスパークリングワイン(ボトル)が1本あれば。

(決してシャンパーニュとは言いませんので💦)

 

他には地ワイン、オレンジジュースなどのノンアルも。

そして、この地酒(東光、それも純米)、イイですね~♪

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でも、本当のオールインクルーシブは、夕食時の地酒の数々だったという事実…

(これは後述で)

 

そんなかんなで食前酒もばっちり頂戴し、いよいよお夕飯タイム。

この扉の向こうが食事処。

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扉が開くと右側に、あらあら、素通りできない山形名酒のボトルのディスプレイ。

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ふたりで使うには、充分すぎるほどの広さのテーブル。

さすが総客室11のため、かなり広めにお隣のテーブルとの距離も取られています。

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向春の候 御献立

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「お飲み物は」と聞かれて、ビールはもういただいたし(ひとくちいただけば充分)、

この気になる「今月のおすすめ」リストをじーっと。

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よく見たらこれ、お値段、書いてありません。

これがこのお宿の真のオールインクルーシヴ! 

 

聞けばこの素敵なラインナップは、『かもしかや』さんプロデュースと(笑)

いい酒屋さんが地元にあるって、本当に強いですね✨

この中から、まずはこちら。

吾有事初絞り生/米鶴発泡にごり純米

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…いいですね♡

ワイングラスで供してくださいました、有難し…。

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先ほどのお酒メニューには、「※飲み比べも承ります」と。。

この後は結局、美味しいお料理とともにお酒も進み、ほぼ全部試したかと(笑)

少しずついろいろ試したい派には大変うれしく、

一升瓶ボトルを持ってきてくださるので、量の加減も自由自在、「少なめで~」と。

 

ひな祭り前だったので、おひなさまの会席紙。

このグラスの中身は、東光純米白い酒

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お料理。

温泉豆もやし、茎が長く、豆がしっかり固いのが特長、小野川温泉の名物。

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鱈白子粕汁、R氏大絶賛の逸品。

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お造り。

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鱈オニオンソース

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そしていよいよ、特選米沢牛すきやき。

(すきやき、ステーキ、しゃぶしゃぶからのチョイス)

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美しき霜降り姿の米沢牛

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すき焼きって、その地方地方で焼き方が違うんですよね。

このお野菜の上にのっけスタイルは、新潟も同じかな。

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まさに、とろける美味しさ、とはこのことか…を実感。。

米沢牛、旨し◎

 

蕪銀餡かけ、蟹入り♡ 

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デザートは、リンゴのコンポートと苺。

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御馳走さまでした…。

お部屋に戻ると、お布団。だけど、このままダイブはできない。。

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何故ならば21時から貸切風呂の予約をしているから。

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ぬるめの優しいお湯。

長湯にはもってこいですね~。。 

 

朝ごはんは、ラララ ランラン♪ ラ・フランスジュースから。

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いつもと違い、ご飯が大盛なのは、

「あ、少なめで…!」と言うタイミングを逸してしまったから(笑)

でも大丈夫。R氏に半分わけわけしましたので、残してはおりませぬ。

山形は、ブランド米はつや姫。美味しいのです◎

 

参考までに、2階も見取り図。

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昔のコンクリ系なので、お隣のお部屋の音が気になるということも全然なく、

快適に過ごさせていただきました。

 

ロビーに居たときに宿本で見たのですが、

『別邸山の季』は、高見屋グループ、と。

高見屋は蔵王にあるお宿、『深山荘 高見屋』

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蔵王薬師神社の高台にただモノならぬ感で建っていた、

あのお宿だった、と気づくのはこの約1か月後。

星のやさんは長野の軽井沢から始まった。

高見屋さんは山形の蔵王から。

旅館経営が決して簡単ではないこのご時世で、

どんどん手を広げてやっていけるというのは、それ相応の手腕があってのこと。

凄いですね。。

 

この総本山、深山荘高見屋さんに泊まってみたくなりました。

…山形でまだシンコロ感染者が出ていないのは、

この強酸性の蔵王温泉に守られているから!?なんて、思ってしまう今日この頃…。

 

早く、シンコロ騒ぎが落ち着きますように…。

www.zao.co.jp

  

www.yamanoki.co.jp

 

 (分析書)

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 #TakamiyaRyokanYamanoki #高見屋グループ #別邸山の季 #米沢八湯 #白布温泉 #奥州三高湯 #米沢牛 #オールインクルーシブ