豊富温泉といえば、
通称「ふれセン」こと『豊富町ふれあいセンター』
azabuさんに「あそこも、すごいらしいから」と言われた覚えがあり、
『川島旅館』に泊まった際、折角目の前にあるならば、とオープンアタック。
館内図。
「浴槽は二か所あります 係員にご確認ください」=「一般浴場」と「湯治浴場」
無料休憩室、広いです。
こちらが一般浴場。
横にひろ~く湯舟があって、手前の左端が、…すごいことに!?!?
手前左端の湯舟。
なんか、水面テカってるし、茶色いのが浮いてる!?!?
どうやら源泉浴槽らしい…♨
ひとさまがお越しにならないうちに、湯治浴場の方へも。
ガラリと浴室を開け、
まずはこのおよそ温泉と思えないほどの様相にびっくり!
例えて言うなら鯨の味噌汁で鯨の脂がたっぷり浮いてる感じ!?(笑)
そして『新津温泉』を遥かに上回るこの重油臭にびっくり!
恐る恐る入湯するも、
もはや既に、ひひひひ…の笑いすら失い、ただただ呆然( ゚ ρ ゚ )
豊富温泉ふれあいセンター(朝イチの湯)*北海道天塩郡豊富町豊富温泉
鯨の味噌汁の具の気分よろしく、湯を手ですくいながら呆気に取られた私を見て、
ご常連さんがいろいろとお話ししてくださいました。
・朝が一番スゴイ、どんどんこの味噌と脂は流れていっちゃう
・凄いニオイつくけど大丈夫?
(湯治中は)私らはこのアブラは落とさんとくけど、
帰るときは綺麗に洗って着ているものもすべて捨てていく
(=それほどニオイが落ちない)
・湯治してた奥さんが稚内から飛行機に乗ったら、
機内でガソリン臭がすると言って大騒ぎになったことあり
・稚内空港に行くときは「豊富に行ってたからニオイキツイと思うから、
空いてる席にして」とリクエストすると探してくれる
あと3時間ほどで、まさにその稚内空港から帰るはずの焦る私に、
「あ、一回入っただけなら大丈夫よ!」
(ホッ…(^^;)
掛かり湯は、『くさいほうの湯』とか万座プリンスHの強硫黄とか
よほどのことがないとしない私ですが、ここは大人しくシャワーを。
アヒル隊長ゆるり~のおなかもこのとおり、テッカテカ!
まぁ、どこもかしこもアブラでぬるぬる!(笑)
本当はここ、アトピーや皮膚病の方々の最後の砦、と言われているほど、
薬効高い温泉なのです◎
黒いタール状のアブラが特に効くらしいのですが、
その昔「松濤温泉シエスパ」が爆発事故を起こしたあとに、
引火性の物は取り除くことが義務付けられ、
その後ここもアブラを除去するようになった、とのこと。
(男湯のほうは、まだ黒いアブラがあるらしいですよ!?)
そのアブラを溶かしているのが、隣接するもう一つの浴槽とのこと。
玉川温泉もそうですが、最後の望みを持って治療しに来ている方々にしたら、
こんなに暢気に温泉に浸かりに来て申し訳ないな…と思いますが、
先のご常連さん曰く、
「豊富温泉に来たらここに来ないと。
前も豊富ホテルに泊まっていた温泉好きの人に、
豊富に来たなら、ふれあいセンターの湯に浸からないと!と言って薦めたら
その人行ったみたいで、
『本当に凄かった! ここに来ると来ないとでは全然違う』と感動してたもの」
ハイ、まさに私が今その状態(笑)
かれこれ全国沖縄から北海道まで2,000湯以上浸かっているワタシですが、
こんな衝撃的な温泉は初めて!
帰り際、フロントのおねいさんに、
「いやー…スゴイ温泉ですね!! 全国探してもこんなのほかにないです!
素晴らしすぎます!」とお伝えしたら、
「石油産出国のアゼルバイジャンには、これと同じようなお湯があるらしいわよ」
完璧、ショーゲキ的すぎました…
「また、来ます!」
建物隣にある源泉地帯♨
源泉はよっぽどスゴイんだろうなぁ…ヒヒヒ。。
お風呂から上がって、タオルで拭いた手なのに、
このとおり! スマホに温泉のアブラが付いちゃうほど、オイリー!
そういえば、浴槽のなかのご常連さんたちもおっしゃってたな~
「ここのお湯、クセになるのよねー♨」
稚内空港までの45分、まぁ自分がガソリンくさいったら(^^;
これがホンマもんのテロちゃう?
これで本当に大丈夫か!? シャボンで洗ってくればよかったか!?と
ドキドキしながら搭乗ゲートをくぐり、無事搭乗&離陸。
隣席のおじさん、臭いだろうなぁ~と思いつつもそ知らぬふりで約2時間、羽田まで。
リムジンバスでも確かに自分から匂ってるのはわかるし、
聖蹟桜ヶ丘での『多摩独酌会世話人女史飲み会』でも、
りえさんに「ますみさん、近づくと匂う!」と言われw
ちなみに自宅に戻りましたらR氏に、
「くせっ!」と距離を置かれましたw
…今度は一緒に連れていくしかないな。。
(貴重な朝いちの湯、撮影許可いただきました)
(分析書)
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