『向瀧(むかいたき)』の皇室専用特別室(今は「はなれ」)に泊まって参りました、
それも、冬、雪見ろうそくをやっているときに。
ようやく彼岸を過ぎて都内も30度を下回るようになり(やっと!)、
少しだけ涼しい風が肌を撫でると、気づけばもう神無月。
あと2か月もするとまた雪の季節が来る…
ということで、ひんやり冷たい雪を思い出しながら、
雪見ろうそくの向瀧を綴ってみようと思います…。
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会津若松って、案外行きやすいんです。
新幹線だと郡山乗り換えで会津若松まで磐越西線で出て…と面倒なんですが、
新宿から会津若松行きの高速バスが出ている!
少し前からいつも、会津に行くときはこの高速バスプランを活用。
今回は、2MUのユグチ氏、ふろむ氏、そしてまめたさん、まめこさん、私の5人で。
(鹿氏は日本百名城巡りで先に会津入り…)
いつもは1~2人予約なのでそうそう苦労はしないのですが、
今回は5人分ということで、ちょっと10時打ちに支障があったことは否めず。。
(お得プランは席数限られていて、一気に5席押さえられなかったという事実…)
結果、超お得プランのシートを2席(確か片道3千円台!)と、
女性専用席を2席(通常席よりお安かった)、通常席を1席、そんな感じで押さえ。
片道4時間半ほど、会津若松駅着いたら、そこからは路線バスで移動。
バス停「東山温泉駅」で降りると、いつもとは違うアプローチの『向瀧』
嗚呼、以前来たのはいつだろう?
2011/1/8訪問、とあるから、実に12年ぶり!
それでも変わらぬ、12年では変わらぬ風情と佇まい…そして、名湯♨
さんざん私が煽ったので、湯友さんたちも『向瀧』を目の前に、
かなりのノリノリモード。
今回は「はなれ」こと皇室専用特別室に泊まりたいがゆえに、
(あのお風呂に浸かりたいがゆえに)
この大人数なら!と皆に提案して快諾いただいてのセッティング。
全部で6名様だったので、本当は広すぎるお部屋も、
ほら、ちょうどイイ(笑)
縁側からは、いつも見上げるお庭が下に向かって見渡せる…!
そしてこの「はなれ」にもれなくセットで付いてくる部屋風呂が…
これこれ…! この風情は国宝級…✨
しかし…
熱さも天井人並み😂
聞けば、ここはなれのお風呂が一番源泉に近く(源泉は『原瀧』側にあり)、
この析出物でガビガビに固まった蛇口も回らず、
よって、いつも滔々と熱々の新鮮な源泉がかけ流され続けるという…
源泉を絞って湯温を調整することができないとなると…
熱湯コマーシャルか、加水しか手がなく…orz
(私たちは前者を選びました🙂)
ここ「はなれ」に泊まらないと浸かれないこの温泉はもちろん、
ほかにも麗しい温泉(浴槽)がたくさんあるのが向瀧のスゴイところ…。
大浴場「きつね湯」は男女別
「さるの湯」も男女別大浴場
↓女性用
↓男性用
滔々と…ただ流れてゆきます♨
貸切風呂は3つ
①鈴の湯
②瓢の湯
③蔦の湯
ちゃんとそれぞれ、天井にモチーフとなるものが描かれているんですって。
湯舟ばっかり見つめていて、天井を眺めるの、忘れた…orz
(引用元)向瀧ホームページ
そして冬だけ、それも積雪がある2月末までの夢移ろいな景色が、
雪見ろうそく。
17時までにひとつひとつ竹筒に灯りがともされ、
18時までのほんのひとときの揺らめきの灯り。
雪見ろうそくが静かに消えると、
そのあとはお夕飯タイム。はなれとは別に、ご用意がなされ。
折角なので、日本酒は向瀧限定のものを…
以前泊まったときもいただいたのだけど、どの蔵が作っているかなんて見てなくて、
調べてもわからなくて。
今回、ずっと気になっていた答え…
榮川(えいせん)酒造さんでした…!
「びしゅかこう」と書かれているそれは、
はなれのお部屋に飾ってあったこちらから。
なんと野口英世氏の揮毫!
さすが国有形登録文化財第一号認定のお宿…
あちこちにお宝、眠ってそうです。。
お食事をいただき、お部屋にもどり、
一浴二浴楽しみ、敷いてあったお布団に転がり込んだら…
珍しく、そのまま静かに寝入ってしまいましたよ、私たち(笑)
ま、たまにはそういう時もありましょう。
まだまだ先が長い旅ですので😉
翌朝。
一浴二浴を愉しんだあとに、
朝食タイム、夕べと同じお部屋にて。
この日は皆でバス&電車で移動する日のため、
電車時間に合わせて少し早めのc/o。
私にとっては12年ぶりの『向瀧』、
同行のみなさんは確かお初の宿泊だったはず… 満喫出来て良かったですね♨✨
…さて、次の目的地に向かいましょうか…(『エンドー』へ!!)
(2023/2/宿泊)
<温泉分析書>
<館内図>