** Season's Greetings ** 湯楽粋笑

季節のご挨拶:温泉と日本酒、全国各地のたのしいことや美味しいもの、いろいろ。

【仙台】岩手ダイニング『Danaha(ダナハ)』

仙台滞在中に、岩手のお料理のお店にも行きました。

『岩手ダイニング Danaha(ダナハ)』

     イメージ 1

     イメージ 2

     イメージ 3

     イメージ 4

     イメージ 5

     イメージ 6

     イメージ 7

          イメージ 8

あちこち宮沢賢治ゆかりのものがあったりして、
なかなか岩手一色!

そしてここで…私は始めて『酔仙(すいせん)』をいただきました。

          イメージ 9

蔵元さん、陸前高田市にあります。被害甚大です…。

youtube『酔仙:東北地方太平洋冲地震 』→http://youtu.be/FegbbArFSOU

いつかきっと、復活の酒『酔仙』をいただけることを祈り…。


【岩手ダイニング Danoha 紹介サイト】→http://r.tabelog.com/miyagi/A0401/A040102/4002069/
岩手ダイニングだなは [ その他 ] - Yahoo!グルメ



住所: 宮城県仙台市宮城野区榴岡2丁目2-25
営業時間、定休日:
最寄り駅: 仙台
Yahoo!グルメでこの店舗のクチコミを見る

※2011年5月19日時点の情報です。
ID:0007675185

【酔仙酒造HP】→http://www.suisen.co.jp/


おびただしい数の酒造タンクが、無残な姿でがれきの中に横たわっていた。
土ぼこりに混じってかすかに漂う酒の香りがなければ、そこに酒蔵があったことは分からないほどだ。

陸前高田市高田町の酔仙酒造。
その年の酒造り終了を祝う行事のまさにその日、東日本大震災の大津波に襲われた。

 「どうにもならない…」。壊滅した酒蔵の前で、営業部の和田浩之さん(46)がつぶやく。
がれきの中に看板商品「雪っこ」の缶が埋まっていた。
同僚の佐藤充夫さん(43)が、少しへこんだ缶を取り出し、静かにブロックの上に置いた。

 同社は1944年、陸前高田市と大船渡市の造り酒屋8軒が一つになって誕生した。
日本酒だけで年間約100万リットルを出荷。
半数は北海道、首都圏など県外に流通し、中国にも進出している。

 酒造りは通常10月から3月ごろまで。同社は県内で最も早く、お盆明けには雪っこを造り始める。
毎年3月に酒造りを終える時には、杜氏(とうじ)や蔵人をねぎらう行事「甑(こしき)倒し」をする。
今年は震災が起きた11日の午後4時から始めるはずだった。

 地震が起きた午後2時46分、金野靖彦社長(64)は会社の事務室で突然強い揺れに襲われた。
石油ストーブに乗せたやかんの湯を足に浴びた。
建物は何とか持ちこたえ、中庭に集まった従業員にすぐ帰宅するよう指示をした。

 「津波が堤防を乗り越えた!」。
防災無線から響く絶叫を聞き、中学生の時に経験したチリ地震津波の記憶がよみがえった。
自宅から駆け付けた妻陽子さん(62)、社員の長男泰明さん(34)と車で国道を山に向かい、逃げた。
橋までたどり着き、振り向くと会社の辺りが海になっていた。

 地震から2日後、高台から会社の方向を見下ろすと、約150本あったタンクは全て流されていた。

 16日、地震後初めて会社の敷地に足を踏み入れた。
がれきの中に酒瓶やケースが散らばっていた。
空に向かって突き出た酒蔵の鉄骨に「酔仙」と書かれた四斗樽がひっかかっているのを見て、
涙をこらえ切れなかった。

 だが再建への道をあきらめてはいない。

幸いにも西に隣接する一関市に、15年間使っていない自社の蔵が残っている。
やれることはやるつもりだ。
「絶対再建できる」。そう自分に言い聞かせている。

岩手日報から引用)