** Season's Greetings ** 湯楽粋笑

季節のご挨拶:温泉と日本酒、全国各地のたのしいことや美味しいもの、いろいろ。

妊婦と温泉。〔温泉の禁忌症〕

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実は、ずーっと気になっていたんですよね~

女性の方なら一度は、
温泉に掲げてある分析表を見て、「へー、そうなんだ~」と思ったことがあるのでは・・・。

『禁忌(きんき)症 妊娠中(特に初期と末期)』


例に漏れず、どの泉質の温泉に行っても(泉質別禁忌症ではなく一般的禁忌症のため)、
必ず書いてあるこの文言。

「でもさー、
 じゃあ野沢温泉のご婦人たちは、妊娠したら温泉に浸かってないの!?
 別府のご婦人たちは??」

そんな疑問がふつふつと湧き、
あれこれ文献を調べてみたりしたときに見つけたのがこちら
岩永レディスクリニックHP
 別府のお医者さまならではの見解が掲載されています。

そんなかんなで自己流になんとか落ち着いたところは、
 ◎妊娠初期=流産したりしやすい時期であり、安定するまでは大事を取ったほうがよいから
 ◎妊娠末期=つるっと滑って転んで、早産したりしても大変だし、
       何より一緒に温泉に入っている周囲の人たちが気を遣ってしまうから?
       または、いつ、産気づくかわからないから

そういえば、マッサージだってエステだって、
やはり妊娠中の方については(マタニティコース以外は)確か施術されないですよね?


そんな長年の疑問を持ちつついた私が、
今年5月に『温泉入浴指導員』の資格を取ったときの講習で、
「モヤっと度」が晴れてすっきりすることに!!

最初に「ん?」と思ったのは、植田理彦先生の講義のときのレジュメに、
温泉法13条 温泉の禁忌症

浴用の一般的禁忌症 (※どんな温泉でも当てはまる禁忌症)
・急性疾患(熱のある場合)
・悪性腫瘍(経過中の時期)
・重症心疾患、腎疾患、出血性疾患
・病勢の進行中の時期(リュウマチなど)

・・・としかご説明なさらず、「あれ? 妊婦がない? やっぱりなにか訳ありかしら?」と
密かに思い巡らしていたら、
そのあとの日本健康開発財団の方のご説明時に、

「実はですねー、これ(妊婦の禁忌症)は近々なくなる予定です。
 温泉が妊婦に良くないという医学的データが実証できないからです。
 もともとは、温泉法が出来たときに、あるひとりの医師だけが、
 『妊娠中は禁忌症に絶対入れろ』と譲らなかったからなんですよ」と。

やっぱり~!!
もうコレで「もやっと度」が一気に晴れてすっきり!!に(^_^)v
これは妊婦の方にも朗報!?だと思います♪

実際、「あれ?もしかして妊娠?」って思ったときには、
すでに1~2ヶ月経過しています。
その期間中に「温泉に入っちゃった、どうしよう!?」と言う不安や罪悪感は無くなりますよね^^

ただし、今回のこの記載は「浴用」に関してですので、
「飲用」はまた別の見解があるかもしれません。

何はともあれ、妊娠は女性の一大事!

大事には大事を重ねて産み月を迎えるのがいちばんだと思いますが、
大好きな温泉を我慢して余計なストレスを抱え込むより、
自己判断とあとはご家族・だんな様の理解と協力を得て、
温泉でリラックスしていただければ~と思います^^

こういうときには、まさに単純温泉が刺激も少なくていいかもしれませんね♪

あ、長湯熱いお湯は、やはりあまりよろしくないようですので、
気をつけてくださいネ。。

そして最後に誤解を生まぬように・・・
ワタクシは現在身重(みおも)ではありません(^^ゞナハハ~