どうもこの御方は、唯一無二のスタイルのお店をこさえるのがお好きらしい…。
当時、『酒徒庵』は日本酒専門店の走り、オープンは2009年9月1日。
その頃に「うちは日本酒しかありません」と言い切るそのスタイル…
(『つくしのこ』のオープンが分からなかったので、今度とおるさんに聞いてみよう…)
そしてそのあとが『鎮守の森』
ここ、最初は会員制(と言っていいのかな?)、&一切SNS等への掲載禁止、
看板もなく、要はご常連さんだけで回すようなレアな日本酒専門店。
酒徒庵も、鎮守の森も、竹口さんはお酒担当。
『鎮守の森』時間外に『ポリフォニー』と銘打って自ら料理の腕も振るうこともあり、
幸いなことに、そんなレア回にも連れていっていただいたことが。
「わびちゃん、今、ビーガンにハマってるようで~」とはご常連のぬくっちさんの弁。
↓↓当時2019/10の備忘録から。
『ポリフォニー』
polyphony
~宇宙につながる音~
森の恵み、海の恵み、それは大地の恵みであり自然の恵みである。
風や虫や鳥たちによって種は広がり、月の力で森たちは満ち生きる。
天の雨を受け、陽の光を受け大地の生物たちは生かされている。
その大地のもの、海、川のものをわれわれは体内に取り入れることで生かされている。
そう…………自然の命を頂くことで我々は生きている。
その命を頂くありがたみを決して忘れてはならない。
複数の独立した声部からなる音楽のことをポリフォニーという。
それは人の声だけでなく森の声、風の声、川の声、海の声、大地の声、動物たちの声も含めたら地球の声となり、きっと宇宙につながる音となるだろう。
「地球即地域 地域即地球」
そのようなバイオリージョナリズム(生命地域主義)を意識し、その地の食材、文化をいかに1つの皿に生かすか?それが私が目指す『命』です。
今この場所「日本」の食材を基に、
各国(各地域)の食材に対する文化的要素・民俗学的要素を踏まえながら新しい味わいを創造してまいります。
「食べ物を口にすることのできる幸せ」
「命を頂くことへの感謝」
を忘れることなく私たちは食べ物、飲み物を御提供いたします。
ポリフォニーでは、肉、魚、卵、小麦を使用しないヴィーガン・ベジタリアン料理を提供いたします。
お店の軸となるメインの食材は、イモ類、ヨーグルトとなります。
それぞれのお皿にメイン+季節の旬の野菜や果物を合わせていきます。
お飲み物は日本酒の他にビール、日本ワイン、ジュース、リキュールをご用意いたしております。
当店は、おまかせコースのみとなります。
営業日:土曜日(イベント開催日の場合はお休み)
営業時間:21時~
席数:8席
完全会員・予約制
※御予約の際に苦手な食材やアレルギー性のある食材がある場合はお伝えくださいませ。
※またご希望がございましたらメニューからヨーグルト素材を抜いた完全なるヴィーガン料理もご用意いたしますので予約時にお伝えくださいませ。
↑↑これが、進化したのですね。。
その進化系のお店に、いよいよお邪魔を。
***
2022/11、四ッ谷駅から住宅街のなかを歩いて10分ほど、小高い丘のうえ。
このロケーション、右手から見ると、ほら、
『君の名は。』に出てくる風景とそっくりなのだそう。
ちょっとした聖地巡礼?
小さなドアを開けると、
そこには大人数掛け用にセッティングされたテーブルが。
本日は7名様で貸切。
本日のメニューリスト。
さつまいも/栗/牛蒡(ごぼう)/韮(にら)/里芋/蕪/じゃがいも/卵
わぁ…。まんま素材だらけ。
向こうでは乾杯酒が注がれています。
確かこれは、『鎮守の森』でも出していただいていた
『誠鏡(せいきょう)』スパークリング。
◆さつまいもポタージュ
◆栗のペーストのうえに…花咲く山。
◆苔玉のような牛蒡団子と南瓜団子
◆ラビオリみたいな韮の餃子
◆里芋、ポトフのような、おでんのような。
◆蕪、しいたけやら玉ねぎやらとともに。
◆じゃがいものガレット的な。
◆卵(固めのプリン)
目にも美しいのに、これ全部、お野菜…。
結構おなかもいっぱいになるのです。
合わせていただく醸造酒は日本ワインor日本酒。
(ノンアルペアリングもあるのだそう…)
罪悪感のないコース料理。
いやはや、まったく驚きますね、ほんと。
竹口氏手がける3店舗目の、唯一無二のスタイルのお店。
心なしか、以前より表情が穏やかな気が…
好きなことをカタチにしている悦びが現れてるのかしら…。
季節が一巡しないうちにまた、お邪魔してみたいお店。
夏野菜とか、美味しいんだろうな…。
※完全予約制です
#ポリフォニー #Polyphony #ヴィーガン #日本酒ペアリング #野菜料理のフルコース